2010_11_28_[SUN]

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-->コレまでの「現代芸人」関連エントリー
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【2010年少し早い女芸人まとめ】
【01】≪マセキ≫「いとうあさこ」トレンド爆上げ編
【02】≪サンミュ≫「鳥居みゆき」コアが縮小を始めた編
【03】≪太田プロ≫「おかもとまり」硬いコア形成できず編
【04】≪ナベプロ≫「イモトアヤコ」トレンド下降とチャンス編
【05】≪よしもと≫「稲垣早希」二毛作へ舵を切り始める編
0.▼まず、参照データ値
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▼2011年は二毛作へ舵を切り始める?
「稲垣早希」さんのような『キャラ芸人』と呼ばれる方は 「イメージ」が強く付いた『キャラ』をどう転換していくか?
という事を多かれ少なかれ次のステップに進む時に、マネジメント側と共に悩むようです。
実は、コレは芸人さんだけではなくパターンとして多くの失敗と成功例がケーススタディとして芸史に存在します。
たとえば裸の大将で有名な「芦屋雁之助」さんもインタビュー記事の中で、最初の頃は、 あの「キャラ」にイメージが固定化されて芸域が狭まってしまうのではないか?
とすごく悩んだことを告白されていて
本気で辞めることも考えていた時期に、ある先輩から 『多くの俳優がいる中で自分の生涯に渡る当たり役に恵まれるヒトなんてのはごく僅かで、その幸運を大切にしなさい』 ≪言い回しは記事によって若干違ってくるが内容はこんな感じ。寅さんの「渥美清」さんにも似た様なエピソードを読んだことがある。≫ という趣旨の言葉を貰い、
「芦屋雁之助」さんは、なおいっそう当たり役に正面から取り組むようになった話は有名ですが
このように、なお一層『キャラ』に突っ込んでいくことで演じ分けられる名優という認識を得た成功パターンと違い、 『キャラ』のイメージに縛られてフェードアウトしてしまう。というパターンも例を挙げるまでもなく多く存在する事から
「タレント」側は、勿論ですがマネジメント側も読むチカラの「力量」を試される分岐点になります。
ブログのエントリーでもチョクチョク言及していますが個人的にココ4年に渡って『一発屋研究』 という
ヨシモト芸人さんでは「HG」さんが何故「キャラ転換」の戦術で失敗したのか? 「ムーディー勝山」さんなどが、どのポイントでトレンドが収束していたのか?またケーススタディとして、 どういう戦術をどのタイミングで打った場合に効果的なのか?

というような視点から
ネットでデーター収集し、仮説を立てながらマーケティング手法を使って考察する事を行なっていて 「HG」さんが収束していった理由は大きく4つあると推察しているのですが、
そのヒトツに「真実性」をどう担保するか?という事があり
全国民が「デーモン小暮」さんが本当に10万歳を超えた悪魔だとか、小倉優子さんが コリン星に住んでいるなど信じていませんが ≪本気で信じているヒトがいたらごめんなさい。≫ そういうストーリー性の中での『キャラ』であり【嘘】が、 お約束としてまかり通っている構造ですが、これはお互いの了解事項が存在し、
構造的に観客にも「約束事」を強要してしまう見えない心理負担になるのでファンでないと、その設定を許容しなくなる。
お笑いという界隈では「HG」さんのように担保が薄いディティールで、それを「真実性」と共に長期で【別人格】とやってしまうとオーディエンス側はシラケてしまう傾向があるようで、芸人のマネジメント的には失敗する確率が高くなるようです。≪否定的なブログなどを読んでいると多くが、もうエエって的な感想になってくる。≫
しかし、『キャラ芸人』となった芸人さんでも失敗事例だけではなく成功事例もあります。
それは「たむけん」さんのパターンです。

「たむけん」さんはネタ番組ではサングラスをかけた『裸獅子舞』で登場しますが、
コメンテーター等の仕事ではゴク普通のカジュアルな服装でその場に応じた真面目なコメントであったり、 トーク番組だと少しトボけたキャラを演じ分けています。
「HG」さんは明らかに『キャラ芸人』脱皮の戦術が失敗し失速し、「たむけん」さんは今でも『裸獅子舞』と素の「たむらけんじ」を使い分けて成功していますが
この二人の構造的な違いは何でしょうか?
- 「HG」さんは『キャラ』と『素』を別人格として架空の物語の仕掛けを作った。
これが結果的に嘘っぽいので観客をシラケさせた。
- 「たむけん」さんは『キャラ』と『素』をどちらもが「たむらけんじ」であって単なるスタイルの違いとした。それが 結果的に芸域の幅として観客に認識させプラスになった。
ネットとクロスしてくる時代は、作り込んだ設定があるわけでもないのに 別人とした「HG」さんだけではなく「とんねるず」さんの「矢島美容室」にしても乗りだけで明からさまな『嘘』を「真実性」として観客と共用する仕掛けは、昔と違って見る側があまり受けつけないパターンが多くなってきています。
つまり、このケーススタディから導かれる回答は
二期作のように同質の「別物」とするのではなく、
二毛作のように別物の「一種」として、切り離さずに与えられた舞台によるスタイルの違い。演じ分けとして芸域の奥行きを見せるやり方が『キャラ芸人』の場合は利口だと推察できます。
ちょうど、それは
タレント活動をする「落語家」さんのようにネタをするとき紋付袴に着替えるように、 「稲垣早希」さんの場合はそれがエバのコスプレぐらいに考えて、
芸人「桜_稲垣早希」としては何歳になっても【ネタ番組】であったり【営業】では「コスプレ漫談」を行い、役者やレポーターなどのタレント活動は「素の稲垣早希」として
コスプレは脱ぐのではなくコスプレを使い分ける事でどちらのファンもつなぎ止める
最終的にマネジメント側は、
コスプレは脱ぐのではなくて先輩の「たむけん」さんの成功例のようにダブルインカムの【二毛作パターン】を取ってくるのではないかと推察。
パターンとして恐らく、
今回の「写真集」も マネジメント側が先導するカタチで急激なイメージ先行の転換をすれば「コア層」を中心としたファンの【熱量】は減少することは感覚でチャンとわかっていて、従来のイメージとの折衷型にしてきたわけで。
また「稲垣早希」さんのコスプレを止めたりしても「コア層」が【魅力】と思っているポイントが消されるわけですから完全に剥がれないまでも、おのずと【物販】も相対的に落ちていくとMG側が理解しているであろう事もありますが、
それより最大の理由は「稲垣早希」さんの【営業】での集客は、本人がどう考えているかは不明ですが「コスプレ漫談」での認知度ありきなわけで、MG側は、あたらしい別のアニメコスプレのパターンを考える事はあっても、
「稲垣早希」さん御本人は、インタビュー記事などを読むと『ロケみつ』終了がコスプレ漫談の終わりと予想されているフシがありますが、それは構造的にナカナカ難しいわけで、
目の前のゼニが絡んでくるから「鳥居みゆき」さんにしても白い衣装を営業では脱げない様に、どう考えてもMG側は99.999%コスプレを止めにするわけはないと推察できます。
たとえ『素』の「稲垣早希」さんに人気が出ても【営業】としてのキャッチは「コスプレ漫談」の方が大きくて引きが強いというのはマネジメント側はわかっていていることもありますが
そもそも「稲垣早希」さんが所属されているのは普通の芸能プロでは無く「吉本興業」という 西はNGK、東京は2012年の創業百年を機に常打ちの巨大旗艦店を構えようとしている日本最大の支配芸人を持つ色モノ『興行屋』さんなわけで
もちろん「雨上がり」さんぐらいの『テレギャラ』を『素の稲垣早希』さんで売り上げるとか、連ドラの主役が次々決まる。とかだったらヒョッとして「ロケみつ」終りで、コスプレ終了とかはあるかも知れませんが、その可能性はホボ無いでしょうし、
『コスプレ漫談』は「稲垣早希」さんの「コア層」を引き付けている源泉ですから、たとえ「演技」の仕事が増えても【二毛作パターン】だと色々な事ができる。と見えてもらえるし『コスプレ漫談』を辞めることにデメリットはあっても、あまりメリットもなく
脱ぐ時期を心配しなくても「コア層」が剥がれて人気が無くなったら、「コスプレ漫談」をしたくても出来なくなり単独公演もチャンとした箱で打てないし、
恐らく、多くのプロの表現者と同じく作家さんやマネジメント側と知恵を出し合いながら色々な変化や発展をさせながら「稲垣早希」さんが決定者としてスタッフのアイデアを参考に自分のカタチに練り込みながら当たり芸である「コスプレ漫談」は10年とかいう長い単位で、続くわけです。
従って、【熱量】を落とさない様に次のステップに進むには、 まだ当分は、あえてコスプレは脱ぐ可能性も、必要性も無くてマネジメント側は 【二毛作パターン】を続けるが得策とするハズで
『素面』のタレントとして「演技」や「TV」
『コスプレ』の芸人として「小屋」や「営業」や「TV」
という【たむけん】さんスタイルでマネジメント側は、広くリーチしながら効率よく刈り取りを目指し
おそらく2011年からMG側は、
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【役者の経験】-->引き続き夜劇で「舞台」の主役と、次を見据えた育成の一環として「ドラマ」か「よしもと映画」で小さな役をやらせて経験を踏ませるのではないか?と推察
≪沖縄国際映画祭を考えた場合に興行的にも本編でも役をやらせた方が得策と考えるだろうし、稲垣早希さん本人もコチラの志向が強く、MG側も
後々の「ドラマ」役者として刈り取る場合にも経験を踏ませる為にバータつかうのではないかと推察≫
- 【タレント的芸人】-->引き続き「コスプレ芸人」として刈り取りができる大切な【営業】と並行して、 タレント系の仕事もイベントだけでなく「番組レポーター」「番組アシスタント」や「えりまきさき」等で放送媒体でも増やしてくると推察。 ≪いよいよ本格的な「二毛作芸人」へ≫
細かい考察は長くなるので2011年以降の次回エントリー。
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