2010_01_20_[WED]

とうぜん貝になっても同じである。
老いという現象は有機体である限り避けては通れない。
同年代『いとうあさこ』さんが演じられるアイドルの呟くネタがダイレクトに身に染みる。
もう肌が雨粒と共にネタを弾かない。
老いとは、沁みるのである。
ああテロメア。
老いという現象は有機体である限り避けては通れない。
同年代『いとうあさこ』さんが演じられるアイドルの呟くネタがダイレクトに身に染みる。
もう肌が雨粒と共にネタを弾かない。
老いとは、沁みるのである。
ああテロメア。
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我が家のアイドル犬≪メス、マルチーズ≫は春で18歳以上になるので人間でいうと90歳を超えてしまう。

昨日も我が家のアイドルがトイレでなく家の中で「脱尿」をした。
朝起きて二階の寝床から降りていき犬のトイレのシートを変えようと近づくと、 トイレから1.5メートル離れた畳の部屋にオシッコ溜。
トイレに行こうとして向かった彼女。そしてトイレからの距離1.5。
その1.5メートルで、どのような気持ちの葛藤から「脱尿」に至ったのかを推察しながら ビショビショになった足拭きカーペートを雑巾で拭きながら捲り上げたら
畳に染みとる。のであった。
老犬だからモチロン叩きはしないけども、とりあえず怒っておかないとココでオシッコをしても良いと犬が 判断していまうのでシツケとして、オシッコ現場に連れて行って「ココでオシッコしたらクサイクサイなるよ」 と注意だけはしておこうと思い
台所のテーブルの下にある小屋を覗くと、
犬のくせに【狸寝入り】
「ちょと!ちょと!」とタッチばりに呼びかけても90歳近くの犬が頭を毛布に突っ込んで完黙。
彼女自身も悪いコトだとはわかっているから聞こえているけども反応したくないのだ。
寝息とは全く違う息遣いで彼女が完全に起きてオイちゃんの声を聞いているのはわかっているのだが、
彼女のその老いによる現象、その老いに気持ちが付いていけていない彼女の心の葛藤。
動物はアルジャーノンだから十数年前は、機械仕掛けのオモチャのように動き回っていた残像が消える間もなく 年老いて一気に飼い主を追い抜いていく。
階段も一気に駆け上がりジャンプして駆け寄ってきた彼女は、今は腰が曲がり普通に歩く時でえ微妙な段差でつまづいてしまう。
怒られるのが嫌だから毛布に頭を突っ込んで寝たフリというベタな対処に なんか胸が詰まってしまって泣きそうになってきて、そのまま毛布を捲らないで台所をあとにした。
祖父の介護の時にも感じたが老いというは酷い。
どうしようもないから。
ただ神は、その老いと引換に忘却を与え
きっと 彼女は畳の部屋でオシッコした事を昼過ぎにはスッカリ忘れて元気だ。 犬も人間もドンドン忘れていく。
真っ白になるまでドンドン忘れていく。
AM6:00
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