2009_01_19_[MON]

(A)配給側【サンミュ】の思惑と【鳥居みゆき】という商品の次の一手予想。
プロローグ
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【鳥居みゆき】DVDから見える【サンミュ】の芸能FX-DNA。
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【鳥居みゆき】DVDから見える【サンミュ】と【吉本興業】の志向性差異。
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【鳥居みゆき】という芸人は【サンミュ】だから生まれた。
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【鳥居みゆき】はヒムロックの夢をみるか?
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【鳥居みゆき】はヒムロックの夢をみるか?
次の一手を予想するに当たって【鳥居みゆき】さんの環境認識
同一芸域【演劇コント】での傾向
(01)【イッセー尾形】--- 『日常の中の日常と人物描写』
[テーマ:愛されるべき人たち]--- 日常にある風景の中で生きる少し癖のある人達の日常を『極力デフォルメをしない』で 「イッセー尾形」の演技力と演出家「森田雄三」の構成力で料理し魅せる芸。≪素材の味で調理する和食風≫
(02)【劇団ひとり】--- 『日常の中の特異な人物描写』
[テーマ:特異な人たち]--- 日常にある風景の中で生きる特異な人達の日常を『過度にデフォルメを加え』て 「劇団ひとり」の滑稽な人物描写などで料理し笑わせる芸。≪ケチャップで味付けした洋食風≫
(03)【ラーメンズ】--- 『非日常の中の日常と人物描写、言語遊び』
[テーマ:理不尽な人たち]--- 非日常にある風景の中で生きる少し癖のある人達の日常を『時にデフォルメを加え』て 「ラーメンズ」の掛け合い、言葉遊びなどを含めた全体の高い構成力で料理し魅せる芸。≪箸で食べる創作フランス料理風≫
(04)【鳥居みゆき】--- 『非日常の中の特異な人物描写、言語遊び』
[テーマ:不条理な人たち]--- 非日常にある風景の中で生きる特異な人達の日常を『デフォルメを加え』て 「鳥居みゆき」の滑稽な人物描写、言葉遊びなどを含めた高い構成力で料理し魅せる芸。≪キウイ巻き、いちご寿司など異国寿司風≫
オイチャンは基本的に漫才よりも 演劇風コント≪いわゆるコントだけど形態模写を含めた動きがオマケでなく重要なファクタとなる≫と呼ばれる芸域が昔から好きでDVDを買ったり借りたりして見てるんだけど
これは独断で選んだ【演劇コント】で各独自傾向を持つ分野で頭ヒトツ抜けていると思う【現代芸人】さんの4人。 【鳥居みゆき】さん以外は全部生でも見ているけど、やはり全てが万人受けする芸風ではないからそれぞれ特異なファン向けの戦略をとっている。 【鳥居みゆき】さんの場合も名前は知っていたし【堕天使のアルアル】は見たことがあったがちゃんとした【演劇コント】を見たのは結婚騒動後。
【イッセー尾形】さんや【劇団ひとり】さんは比較的【日常】の光景にフィユチャーするので初めての人にも とっつきやすいからマスでも面白さが伝わりやすい傾向があるし、 特に【イッセー尾形】さんの場合は生での観劇後はなんか心の芯がポカポカとしてくる≪これは観劇した人ならわかるハズ≫ 何ともいえない不思議で幸せな気持ちにしてくれるのが凄い! この感情が【イッセー尾形】さんの【演劇コント】をまた生で見たくなる【要因】のヒトツなのは間違いないのだと思う。
【ラーメンズ】さんや【鳥居みゆき】さんのように基本【パラレル】から【日常】に絶妙なタイミングでスライドしたりする【浮遊感】の笑いと 【言葉あそび】で組み立てられててシュチュエーションが時間軸の経過とともに明かになる構造だから、受けて側の認識も当然遅れて伝わるという事になり 瞬発力が重要視される現代の【TV演芸】にはあまり向かない演芸のために食わずギライは多いと思う。
ただ【鳥居みゆき】さんの場合は強いコンセプチュアルな場面構成≪一種の出落ち≫を最初から導入する事が多いので【ラーメンズ】さんに比べて 伝導率が高い事を利用して【TV演芸】でもうまく折り合いを付けて本来ロングバージョン【演劇コント】でも1分とかで笑いの波を作っているのは凄いなぁ。と思う。
まさに【鳥居みゆき】さんの【ミキリ】の良さや【演劇コント】の構成力の高さやセンスを見せ付けているのだと思う。
【ラーメンズ】は、オモロイな。というか【関西系のお笑い】が好きな人で【ラーメンズ】を食わず嫌いしてる人が多い気がするけど 【ラーメンズ】の面白さをわからない人はワシ的には人生損しているとまで言えるよ。
あのジワジワくる笑いはタマラン。
【ラーメンズ】はもちろんだけど【鳥居みゆき】なんかも【パラレル】と【日常】を行ったり来たりする構成だし、つくり込んでいるから何度見ても面白い事が 【DVD】を買わずにはおられん動機付けになっとる。
それに【鳥居みゆき】の【演劇コント】での分野は殆どメジャーでやる芸人がいないからかなり得してるな。
【鳥居みゆき】に関しては大学生の学芸会レベルの【堕天使アルアル】なネタと 【妄想結婚式】などを含めた一連の作りこまれた高い構成力の【演劇コント】とのレベルが違いすぎて同じ芸人だとは思えん。
本当は毒のある【演劇コント】をやりたいけどまさに【TV演芸】では無理だから売れるために【堕天使アルアル】があり【マサコ】がある。 と考えるとマジで【鳥居みゆき】は策士だ。またはブレーンが優秀だ。
マイナーで【鳥居みゆき】のような【TV演芸】に向かないカルト分野な【演劇コント】をやってる人はいるかもしれないがDVDなど作品で見れるレベルの芸人ではないし、 なにより、そういうマイナーで燻っている芸人は有名にはなりたいくせに商業システムの枠を否定している事が矛盾してる事に気づかない感情の赴くままにやっていく 【残念芸人】だったり。
【現代芸能】においてマスである【TV演芸】を否定してそういう【残念芸人】はどうやって有名になるのかという問いにはなかなか答えられない。 しかも【残念芸人】の場合にはブレーンがいないか、いたとしてもブレーンも冷静な分析ができない同種の人間だったり。
あと【演劇コント】って括りで4組を纏めてるけど毛色がそれぞれ違うが【硬いコアなファン層】を持っていることだけは共通してるな。 ただ【バナナマン】、【インパルス】や【アンジャッシュ】、【友近】を入れないのは御主人様らしいセンスだ。
辛口だね。相変わらず。十人十色、芸人さんもそれぞれでいいじゃないの。
ロボ忍君はオイチャンと違ってまだ『あの時期』を抜けてないみたいだけど、 まぁでも、コンビでの【演劇コント】で【ラーメンズ】さんは構成力は高いよね。で次にあげるとしたらやっぱり別の方向性を持つ【バナナマン】さんだと思っている。
いや、【インパルス】さんや【アンジャッシュ】さんも面白いよ。 ただ【アンジャッシュ】さんは人物描写の妙なわけじゃないし、 コンビでの【演劇コント】の場合どうしても【ラーメンズ】と比べてるとやっぱり 【インパルス】さんの場合はネタが変わっても「パラレル」の使い方に変化が少な過ぎたりとか個人的に思うだけです。
【友近】さんは、もちろん凄く面白いしウマいんだけど【演劇コント】での傾向が【イッセー尾形】さんと完全に被るんで取捨選択で【イッセー尾形】さんをあげました。 【友近】さんというわけではなくこの分野に限っては【イッセー尾形】+【ら】さんがコンセプトを含めた細部までの作り込んでる構成力と演技力で魅せてる 現状において【演劇コント】好きな人達からNO1の評価を得るのは、正直ちょと難しい気がします。
ただオイチャンがこの4組は突き抜けているかんを個人的に感じるだけでもちろん感想なんて人それぞれさ。
見方によっても違うだろうし。ただ、やっぱりオイチャンの評価はどうというより古典芸能でない【現代芸能】の場合、 【ファンの硬いコアな層】を持っているという事がプロとしてはとても大切だ。というのは誰も否定できないと思う。 お金を払って芸を見てもらう【プロ】なんだから。
所詮、なんの影響力も無い【素人の芸能評論】なんてどれを読んでもキモイねんから好きなようにガンガン書けばエエねん。
あるいみ、【素人の芸能評論】なんてどれだけキモイ文章を書けるか。という勝負なとこがあるから休みの日を2日全部つぶして朝から晩まで 37歳のガテンがPCに向かい全く生産性のないエントリを狂ったように打ちつづけてる御主人様のキモサは突き抜けててワシは好きやで。
そう!御主人様、中途半端なキモサじゃだめだ。彼女に捨てられ時間は無尽蔵だ! 世界の笑いは自分が支配しているぐらいのキモサで「ボードレール」の霊魂が乗りうつったように 【芸能評論】でガンガン切り込んでいこう!
年下の事務職のヤツに現場のコトをゴチャゴチャ知ったかで抜かされた時に御主人様が感じる あのウザさをこの【芸能評論】を読んでいるやつに与えるんだ!
「ちゃんと先が見える職に就いて」って言われても一向に改めもせず、あきれられて別の男のとこに行かれたあと 「オレと別れた事を後悔させてやる」と、貯金から保険から全部解約して株につぎ込み今じゃ価値は当初の三分の一な怒りを爆発させろ!
あはは。ロボ忍君は、なかなか手厳しいなぁ。 ただね、間違っては困るのが彼女とは別にオイチャンの事で呆れて別れたんじゃなくて性格の不一致によるお互いの為の話し合い解散だから。 あと、ハゲじゃなくて坊主だから。ちょっとデコがひろいだけだから。そんなことはどうでもいいじゃないか。さぁ、休日中に【芸能評論】を 仕上げないといけないから考察を続けよう。
次回は、【鳥居みゆき】さんの【現状認識】【環境認識】を踏まえて、予想される次の一手のキーワードはズバリ、
【整合化】【隠喩化】【回帰化】【シリーズ化】の4つ。について考察する。
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