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2011-04-23

【現代芸能】吉本興業02-03--「ヨシモト」企業防衛と興行師達の「戦前」 2011_04_23_[SAT]



2011_04_23_[SAT]



【現代芸能】ヨシモト芸人を作ろう!S02



ネットと電波媒体がクロスしてくる今日。



他の芸能考察ブログと違い

【現代芸能】を現象から見える『売れアルゴリズム』と『提供サイド側の思惑』を適当に考察する


--> シリーズ 【ヨシモト芸人を作ろう!】 の全体見出し
-->コレまでの「ヨシモト」関連エントリー

---シーズン02見出し---
◆02-01--「ヨシモト」のドンとソノ御仕事
◆02-02--「ヨシモト」のドンが興行師の理由
◆02-03--「ヨシモト」企業防衛と興行師達の「戦前」
  1. ▼「企業防衛」興行師達の追撃
  2. ▼「企業防衛」戦前の肉体言語型3例
◆02-04--「ヨシモト」企業防衛と興行師達の「戦後」
◆02-05--「ヨシモト」興行稼業とライオンの子供達
◆02-06--「ヨシモト」のドンと興行師「大崎洋」
◆02-07--「ヨシモト」のドン若き「破壊者」代表的MG


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「企業防衛」興行師達の追撃

何故、戦前に多くの芸人が「吉本」に入りたがったか?

とうぜん、表向きは西日本を中心として沢山の演芸場を所持していた等はあったが、界隈書をじっくりと読んでいると 違う一面もハッキリと見えてくる。

現在のようにライブ等と言うような「興行」という事が簡単に行えない時代は、営業を行うにしても文字通り【ショバ代】として その土地、土地ごとにいる「地回り」≪いわゆる香具師や興行ヤクザ≫に、金銭を含めた対価を支払ったり していたようで、

昔の旅芸人や歌手などの書籍を読むと今は格闘系以外ではあまり聞かない状況が存在していたようです。

特に、地方ではその傾向が強くて、個人でやっているような小さな演芸団体だと≪旅芸人も含む≫ 不当な対価であったり、宴席への出席を強要されたり、最悪は金を奪われる支払い拒否や殴られたり等々の日常が待っていたようで

つまり、今以上に「吉本」の芸人です。

という言葉が自分の身を守る「お守り」として役にたった時代で、 狭い閉じた興行界という世界では誰がケツ持ちだとかは公然となっていた時代だったから、

「吉本」の芸人に金を払わなかったり殴ったりしたら 「広沢虎造」案件のように、あとで吉本の意を受けた「追撃者」がツブシにくるという心理的な牽制として

また興行を受ける方も、「吉本」の芸人が舞台を疎かにしたりカマしたりした時には「吉本」に苦情を入れ保証を求めることも出来て。 「吉本」は信用も含めた【顔】で商売をする興行屋だからソレが真実ならバックレができない。

という相互メリットもあり、

割≪ギャランティ≫が少々悪くても総合的に見て「吉本」芸人になりたがった時期があったようです。

また現在にあっても

ヨシモトの見えない財産で一番大きいのが、コノ100年間で築いてきた『吉本さんが言うんだったら良いでしょう』という 資本力以上にデカイ【顔】のチカラ。

である事は現実が示していて

ようするにヨシモト主催の『演芸大会』にしろ顔が効かない企業が、資本力があるからといって興行を適正な費用で打てるか? は、海外では【顔】が効かないヨシモトが国内のように興行をスムーズに打てるか?

を考えれば答えば簡単で「吉本興業」が資本力以上に国内の業界でチカラを持つ源泉です。

そういうDNAを引き継いでいるから、 吉本興業は【顔】を汚される事に関しては他の同業とされる芸能プロ≪実は、根本が違うんだけも≫よりも 激しく抵抗する傾向が企業史にあり、
  1. 戦前は、【肉体言語】での追撃。

  2. 戦後、「政治」によって肉体言語が否定されてからは支配力を背景とした【交渉】での締め上げという追撃。

  3. 東京での支配率が高まってきた現在では、【無言の圧力】という追撃。
と、変遷してきていますが、

手段が変化しているだけで興行屋が「企業防衛」としての追撃する理由の本質は変わっていません。

ヨシモトを考察していて言えることは、他の企業だと怒られそうな会社や上に対して「シブチン」だとか「エゲツナイ」という事はヨシモトの幹部も笑いに参加しますが、

あまり知られていないが、逆に松竹は会社や上に対しての悪口に取られる笑いは通じない傾向が強い会社。とされている

一方、筋を通してキッチリ「ワビ」を入れないだとか「シキタリ」「オキテ」を破る。などヨシモトの【顔】を汚される部分に関しては、ソコまで怒る?という全くジョークが通じない社風で

芸人や関係者が興行屋の命である【顔】を汚すような行為後のデメリットはデカイという事です。



「企業防衛」戦前の肉体言語型3例

戦前では、

(01)「広沢虎造」案件

ヨシモトの対芸人での企業防衛で有名なのが


前回に経緯を書いた 映画の出演を阻止させる為、二代目「山口登」を使っての「企業防衛」というツブシを行った「広沢虎造」案件、 これは死人が出たことと有名な浪曲師だったことで表沙汰になるが、

相手は「ヨシモト」を試したのだ。

当時、広沢虎造と独占契約をしている「ヨシモト」が東宝と繋がっているのは誰もが知っている事で、ライバルの日活に出すという事の意味はそういう事だ。

当時人気があった浪曲師【広沢虎造】は、浪花家金蔵という興行師がマネジメントしていて、 その金蔵がヨシモトと「興行と映画」に関して独占契約していたのにも関わらず 【広沢虎造】が保良浅之助≪下関が本拠地で政友会の代議士もしていた籠寅組の初代組長≫から 強引に日活映画の契約をされてしまう。

だが、その挑戦に「ヨシモト」は受けてたった。

あの時点で「ヨシモト」が籠寅組を恐れて引いたらそこで『顔』で商売する興行という世界でヨシモトの終りを意味したし、 その後の全国制覇への躍進も無かったはずだ。

つまり業界において「ヨシモトに不義理やったらヤラレル」という強みを作る事に成功する。

当然、武闘派のヤクザ相手でも「不義理」には一歩も引かない 「ヨシモト」が芸人に対して1ミリたりとも引くわけはなく、 その姿勢が支配下の【芸人】に対しても無言の圧となり、

興行屋として『芸人回し』が可能となっていく。

界隈誌を読むと芸人とのイザコザや、ヤクザ絡みの小競り合いなんかも戦前は頻繁に起こっていたようで、 脅しや肉体言語で「企業防衛」は極々普通に使われていたようだ。

(02)「桂春団治」案件

これも有名な、ヨシモトの対芸人での企業防衛


当時のJOBK≪NHKラジオ大阪≫に春団治をラジオに出さないようにする為に、ラジオ局周辺で見つけ次第、監禁する作戦を立てて実行するもウラを書かれて失敗し、

流石にヨシモトでも大看板の芸人に肉体言語でというわけには行かず、 売られた喧嘩の報復で借金をカタに家財道具の差し押さえや、 全劇場の「出禁」で締め上げを行う。

差押えは何とかなってもヨシモトからの「出禁」は、今と違い当時の芸人へは相当のキツサだったようで

2代目『林家染丸』師≪『林家染丸』は上方林家の止め名で、ヨシモトといえば「染丸」という大看板≫が、 ヨシモトに頭を下げ『桂春団治』がワビを入れ、染丸師の「顔」を立てる事で解除される。

似たパターンといえば、

先日、22年前に【闇営業】が見つかった時にワビを入れず飛び出した上方落語の「桂文福」師匠が、

兄弟子で、一門の総領弟子「桂三枝」師匠の計らいからヨシモトにワビを入れて、弟子と共に22年ぶりに復帰された。 三枝師匠が新劇場が完成する数年後には上方落語を象徴する大名跡「文枝」を継がれるであろうから

「桂きん枝」師匠も復帰されたし、

これで 一門全員がヨシモトの行事に出られる体制に成ったので襲名にも弾みが付きプラスだ。

どう考えるかは個人の自由だが、それまでTV演芸でよく見ていた人気者の落語家が一瞬で『22年間』もマス媒体から消えたのだ。コレがリアル。

(03)「松竹へ怒鳴りこみ」案件

戦前では、ヨシモトの対企業での防衛で有名なのが

ライオン興行師こと「林正之助」氏の松竹事務所への怒鳴りこみ事件で、「今後、引き抜きを行わない」という証文を松竹に書かすのだが

そもそも松竹は当時、歌舞伎や新劇など「芝居興行」がメインの日本最大の興行会社で、

小屋打ち「演芸興行」の吉本は資本力以上に、松竹より「格」が下に見られていた。

そして、格下のヨシモトが松竹に引き抜きを阻止させる「企業防衛」として選んだ方法が事務所への「かちこみ」、

松竹へ怒鳴りこんだ若きライオン興行師は28歳で、怒鳴りこまれたのは 既に業界で知らぬヒトが居ないほど名が売れていた【白井松次郎】氏、50歳

対峙して言い放ったヨシモト「企業防衛」の言葉が


萬歳が当たっと思うたら、すぐ裏へ回って芸人の引き抜きにかかるとは、何事や。大松竹のすることか!

俺が飯を喰えんようになったら、お前の【命】を取るが、それでもええんか!!

≪吉本八十年の歩み:正之助より≫
その後も松竹は、したたかで証文があるので直接の引き抜きを行わずに子会社を使って引き抜きを行うなどヨシモトにチョッカイを出し、 もちろんヨシモトが黙っているわけもなく売られた喧嘩は買うDNAだから

松竹との引きぬき案件では当時のケツ持ちヤクザが肉体言語を使った抗争に発展しそうになって大阪府警が間に入る、等のVシネマみたいなリアルもあり

今では1発退場させられそうな肉体言語企業防衛は、

【政治】が頂上作戦も絡み業界のヤクザ追放を掲げるまで社会的な許容と共に半ば公然と続く。



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