2011_01_20_[THU]

経営側であるマネジメント部の思惑も絡めながら、他の批評とは違う角度で適当に考察していく。

R-1ぐらんぷり2011の第2弾として、
【3回戦】のメンバーからと、簡単なデーターから予想ギャンブルの全体構造を考察しながらすすめていく。
時代的な傾向などは次回以降のエントリーで考察。
▼生存率7%を突破したR1女王は100%周回開始?
3回戦の陣容が発表されました。
R-1ぐらんぷり2011の3回戦進出者のうち女芸人は33名でした。 ≪アマチュアは含みません≫
リアルなデーターで言うと

パターンとして「女芸人」が次の【準決】に進めるのは5名から10数名前後ですから多く見積もって、 ここのメンバーから生存率、約30%程度になり、
また、今回の3回戦メンバーを見ると分かるように 5年未満の芸歴では【準決】への生存率は30%でなく、ぐーーんと下がり半分以下となりますが、 ≪つまり、予想ギャンブルでは倍率が上がる≫
作家や『TV演芸』関係者のブログなどを考察しているとココから見ているヒトが結構多いようで、生き延び【準決】に入ると、DVDにも『ネタ』が入るなどして パターン的に所属事務所からも少しばかり期待される押し候補に成ることが多いようです。
そして、最も大切な【準決】から『TV放映』となる【決勝】へ残れるのが2名前後ですから、 【サバイバル】が無くなった?ので、
ようするに
この3回戦からは「売れ」への契機切符である生存率7%未満への戦い、十中八九は戦死という構造になります。
ただ、考察の焦点を「女芸人」だけに向けると全体構造とは明らかに違うフレームであることに気づくはずです。
実は「女芸人」の場合、男芸人と違って【準決】の扉を突破すると、その年の【R-1クイーン】に最も近づきます。
そして「女芸人」の場合、
8年間で歴代【決勝】ファイナリストが『5人』だけ
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【R-1クイーン】≪()内は【準決】「女芸人」人数≫
- 2010(10)-->5位「いとうあさこ」
- 2009(09)-->8位「鳥居みゆき」
- 2008(09)-->6位「鳥居みゆき」
- 2007(09)-->5位「友近」7位「ウメ」
- 2006(08)-->6位「友近」
- 2005(09)-->4位「友近」
- 2003(10)-->決勝「友近」
- 2002(03)-->優勝「だいたひかる」次点「友近」
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【準決】全「女芸人」≪()内は【準決】回数≫
- 01位-->(07)「友近」3、5、6、7、8、9、10≪よしもと≫東京
- 02位-->(06)「いとうあさこ」3、5、6、7、8、10≪マセキ≫
- 03位-->(04)「いがわゆり蚊」6、7、9、10、≪よしもと≫大阪★
- 03位-->(04)「田上よしえ」3、5、9、10≪人力舎≫★
- 03位-->(04)「ウメ」6、7、8、9、≪SMA≫★
- 04位-->(03)「鳥居みゆき」8、9、10≪サンミュ≫
- 04位-->(03)「杉岡みどり」2、3、6、≪よしもと≫大阪★
- 05位-->(02)「渡辺直美」9、10≪よしもと≫東京
- 05位-->(02)「出雲阿国」6、9、≪よしもと≫東京★
- 05位-->(02)「国崎恵美」5、6≪よしもと≫東京
- 05位-->(02)「加藤たかこ」3、5≪よしもと≫大阪
- 05位-->(02)「にしおかすみこ」7、10≪ナベプロ≫★
- 05位-->(02)「赤いプルトニウム」5、10≪太田≫
- 06位-->(01)「エド・はるみ」8≪よしもと≫東京★
- 06位-->(01)「黒沢かずこ」8≪よしもと≫東京
- 06位-->(01)「椿鬼奴」6≪よしもと≫東京
- 06位-->(01)「まちゃまちゃ」5≪よしもと≫東京
- 06位-->(01)「衣笠雅子」3≪よしもと≫東京
- 06位-->(01)「だいたひかる」2≪よしもと≫東京
- 06位-->(01)「桜・稲垣早希」10≪よしもと≫大阪★
- 06位-->(01)「ツジカオルコ」7≪よしもと≫大阪
- 06位-->(01)「森田まりこ」8≪よしもと≫大阪
- 06位-->(01)「五十嵐サキ」3≪よしもと≫大阪
- 06位-->(01)「西川かの子」3≪よしもと≫大阪
- 06位-->(01)「DJきーぽん」10≪サンミュ≫★
- 06位-->(01)「ロリィタ族。」7≪サンミュ≫
- 06位-->(01)「荒木巴」5≪サンミュ≫★
- 06位-->(01)「ユミミ」3≪サンミュ≫
- 06位-->(01)「本日は晴天なり」9≪太田≫★
- 06位-->(01)「柳原加奈子」7≪太田≫
- 06位-->(01)「長江もみ」10≪松竹≫★
- 06位-->(01)「松本美香」3、5≪松竹≫
- 06位-->(01)「岩間よいこ」≪ナベプロ≫
- 06位-->(01)「たんぽぽ川村」7≪ホリプロ≫★
- 06位-->(01)「桜井ちひろ」7≪ケイダッシュ≫★
- 06位-->(01)「ニッチェ江上」9≪マセキ≫
- 06位-->(01)「マナティ」8≪ソーレアリア≫★
- 06位-->(01)「川柳つくし」2≪フリー≫落語家
★は2011の3回戦メンバー【15】名
8回の大会で【準決】を2回以上突破したが【13】人だけ
「友近」さん「鳥居」さん「いとう」さんという名前を聞けば理解できるように 決勝へ進み【R-1クイーン】になると男芸人と違って100%「売れ」の周回を開始しています。 調べてみれば分かりますが現在まで、例外はありません。
毎年、【決勝】へ進む女芸人が少ない事もあってサンプル数はわずかですが1周目を失敗したのが、5人のうち1人だけ。
1周目の成功率は80%
残りの周回失敗20%をデータをつなぎながら追って見ると「売れ」の周回を始めているのに明確な方向性も持たずに行きあたりばったりで、 話題づくりで物販や燃料投下すべき時期に全く投資しなかったMG部の失策で「ブレーク枠」失速し
≪何度も考察しているが「鳥居みゆき」さん「いとうあさこ」さんのMG部はこの時期にDVDやら物販を投入し、親まで協力させ 『実はお嬢様』等の新たな話題提供の仕掛け等を撃ちまくって落ちないようにエンジンをフカし続けて水面下で見えないがMG部も演者と共に、チャンスを逃すまいと必死のパドリングをして戦っている。 結局は、事務所スタッフ、MG部、演者の総合力がないとナカナカ1周目はクリアできないようだ。 ≫
現在は地下潜伏4年目の「ウメ」さんだけというリアル。 ですが、その「ウメ」さんも周回に失敗しただけで2007年は「笑っていいとも」等に出るなど確実に「売れ」へ1周目の開始はしたのです。
初代の優勝者も私生活で失速するまでは、【TV演芸】の前線で活躍していたわけですから
1周目のクリア率も驚くべく高確率です。
つまり、【R-1クイーン】の「女芸人」に用意されている男芸人よりも金銭面や「芸人」人生を大きく変えるたった1枚、多くて2枚の「売れ」1周目に乗れる切符は、 2011年も、この3回戦メンバーの誰かから出るわけです。≪男芸人の場合は優勝でないと大きく変化していない≫

【優勝】がもちろんベストですが【R-1クイーン】なると【売れ】の周回が開始され、 事務所やMGと協力しながら1周目攻略の戦術を戦略と共に立てていくという作業に入っていくようです。
自分のキャラクターを分析し、どう言う切り口で見せていくか?飽きられる前にどう別の一面を売っていくか?そしてその仕掛けは? 座組みで大手の芸人とどういうコネクトを持って、与えられたチャンス30秒程度で、どういう話題を提供していくのか? バックヤードからの援護射撃用の玉≪物販用の銭等々≫の用意から、的確なスケジューリング等々、「売れ」の構造分析をすれば演者だけでは100%周回クリアなど無理なわけです。
例えば、何故、歴代の【R-1クイーン】が周回後に1周目をクリアできたか? 本当に【芸力】だけだと演者やMG部が考えていたらパターン的に2周目には入れないと推察でき。
- 「いとうあさこ」-->カンニング竹山さん並の【コネクト力】≪大手ヨシモトの黒澤さんから始まり、人力の大久保さんまで多くの「売れ」芸人と≫
- 「鳥居みゆき」-->総数1000名程度の単独チケットを1分以内に即完させる熱狂的なファンの【コア層】≪一時の勢いは無くとも、多くの固いファンがいる≫
- 「友近」-->座組み時の多くが先輩後輩ヨシモトという【関係性】≪小さいトコはココが難しい≫
【コネクト力】【コア層】【関係性】等々、ヒトツは攻略の為の武器を用意していないと無いと、周回は開始したけども・・・。
ボーと流れるままに流されて終わった。 というヒトツの昔話になるパターンが男芸人を含めると星の数ほど存在しているのは実例を挙げるまでもないようです。
それでも大手なら【一発屋】としてあの時に貰った給料を言い合う番組に出られますが、 殆どの【TV演芸】にリーチできない営業力も薄い中堅以下芸能プロでは、再びバイトの日々と【地下潜伏】へGO!がパターンのようです。
この【R-1クイーン】は「売れ」への1周目に入る切符なだけで、本当の勝負はMG部とタッグを組んで【売れ】の周回が開始されるココから攻略が始まっています。
しかも、今年は歴代の【R-1クイーン】が軒並みエントリーせずという千載一遇のチャンスのようです。
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