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2010-08-18

【我家のアイドル】最終回--「ほんまに、ありがとう。」 2010_08_18_[WED],Wagaya-no-Idol



2010_08_18_[WED]



我が家のアイドル犬≪メス、マルチーズ≫は春で19歳以上になったので金さん銀さんと同じく100歳という年齢。

-->コレまでの「我家のアイドル」関連エントリー



日常が抜け落ちた。

彼女が居なくなっても日常は続いていて、それはもちろんイイ年をしたオイちゃんも理解は出来ていて

数え20歳という小型犬としては 奇跡のような長寿で肉体を滅した現実は受け止めているのだけど

見越していたからこそ、彼女との最後の日常をこうやってシリーズでブログに書こうと思ったのだけども。



当たり前なんだけど今は

あるはずの場所に、ご飯入れや、水入れがなくて、あるべき時間に散歩が無くなって、

「おすわり」と「ヨシ」ぐらいの 日本語しかワカラナイ彼女を膝の上に乗せて『おまえ、次の日本語検定を受けろよ。』と軽口を叩きパソコンを打ちながら、他人には話さない愚痴を喋ったり

夜中にコーヒーを飲みにきた時に クッションに顔を埋めて眠る彼女の寝顔を見て、

彼女の寝床である台所やトイレまでの道の豆電燈を点けて、 という十年以上の日常が抜け落ちた日常がある。

当たり前だった

日常が抜け落ちた。

我が家のアイドルの死ニザマ

8月15日の前日、彼女は調子が悪いようで食欲が無くて大好きなササミを残していて、少し夏バテが進んでいるのか? と思ってた。

ただ、その日は自分自身も疲れていて少し早く就寝した。

朝、5時頃に親の『犬がいない!』という言葉で起こされて急いで台所に降りてきたら、寝床にもトイレにも居なくて 『まさか!』って凄く嫌な予感がして

台所の横に置いているパソコンラックを見たら小さな柵を乗り越えて壁とラック10センチもない奥の隙間に挟まって、半目で瀕死の状態の彼女がいた。

なんで?今まで一度も乗り越えられなかったのに。なんで死のうとする?まだ死ぬべき時期じゃないだろ?



助けだした。

もうぐったりして辛うじて息をしている状態だった。

水を飲まして、オシッコを垂れていたので体を拭いて横に寝かしたら、少し息が楽になったようで眠りに落ちた。

『あー、助かった』と安心した。

それから彼女は1時間ほど眠りに入ったのだがイキナリ、今度は手足をバタツカセ始めた。

初め何が起こったのかわからなくて、彼女の体を摩りながら『大丈夫、大丈夫』と声をかけていたが、 もう立ち上がれないのに必死で体をあげようとしていた。

『何、何?あっ、トイレや!』

そうなのだ。彼女は、気位が高いので意識があるうちは自分の意志で漏らしたくないのだ。

オレに怒られると思ったのか。必死でバタツカせる。

オレは、『もうええねん。もうええねん。頼むからここでやってくれ』体力を消耗したアカン って言うのにバタバタし続ける彼女を抱えてトイレに向かう途中でウンコを漏らした。

トイレで、自分の四足ではもう支えられない彼女の体を抱きながら『シーコッコ、しーこっこ』って やるが、彼女の首がダラリとなって、

直ぐに彼女の寝床に運び、横に寝かして台所から水を汲んできて手から口に運んだ。

それから5分ほどして、また手足をバタツカセ始めた。

『今度は何や?大丈夫や』って体を摩っていたら、 もうここ数年は聞いたことが無い音量で「ワン!ワン!ワン!」と三回も吠えて手足をバタツカセた。

もう完全に、目は半目で舌が垂れて息も弱い。

オレは、『あかん。もう鳴いたらあかん。もう鳴くな。』と、言って急いでバタつく彼女の体を抱き上げてトイレに連れて行こうと したら途中でオシッコを漏らした。

ヤッパリ、オシッコだったのだ。

命の灯火が揺らぐ中、彼女は立ち上がれない自分と戦いオシッコの意思表示で自我を保つように吠えた。

オレは、オシッコを垂れる我が家のアイドルを抱えながら、もう記憶が無いほどぶりに40歳近くのおっさんが『えーーん』って声をあげて泣いた。自分でもビックリした。

もうええねん。もうええねん。もう漏らしても怒らへんから。

もうええねん。

その後、寝床に連れて行くと先程までのバタつきが嘘のように穏やかな感じで横になった。

水を少し飲ますと、目はうつろ、口は半開きながらも落ち着きを取り戻して眠りについたようだった。

30分ほど様子を伺っていたが彼女が起きそうに無かったので、そっと寝床を離れた。

それから20分ほどして親が、『犬が息をしていない!』と言うので急いで駆けつけると既に穏やかな顔で魂が抜けていた。

親に聞くと、息が無くなる5分前に「ワーン!」と一鳴きして彼女は旅立ったらしい。

ありがとう。

20年間、沢山のオモロをありがとう。たぶん日本語を読めないだろうけども。ほんまに、ありがとう。

彼女をずっと好きだった

夜中に台所が真っ暗で『あっ、そうや、あー、もうおれへんねんなぁ』 って思いながらコーヒーを飲む。



もちろん、彼女が若いピチピチギャル時代も好きだったが、20年という年月の中でオイちゃんの年代を超えて老犬になり、目がくすんで頭の毛が薄くなった彼女のリアル写真のように 反応が鈍くなりウンコを漏らすようになっても、

彼女をずっと好きでいれたのは

30歳で体を壊しドロップアウトしてから落ちていく自分の人生の中で、貯金を全部突っ込んで金融で勝負して 負けて借金まで作り現在も返済中という【リアル残念賞】で、当時の人間の彼女を含め様々な人が去り、風景が変わる中で

何ひとつ変わらなかったのが、

【我が家のアイドル】との関係だった。

結局、自分が与えていた物質的なモノ以上に、精神的な部分で彼女に依存していたんだなぁ。

と、風景が変わった日常の中で気づく。

もちろん、彼女の死なんて言うのは世間的には、どうでもイイこと以上に意味を持たないことは、分かっているけど 皮肉屋の自分にとっての人生物語の主人公は、自分だったりするので

抜け落ちた日常の風景に慣れるには、

もうしばらく【日付け薬】が必要なようだ。



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