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2010-04-24

【現代芸能】ヨシモト芸人を作ろう!--興行師達の描いた明日は継れココにあったか? 2010_04_24_[SAT]



2010_04_24_[SAT]



シリーズ【現代芸能】ヨシモト芸人を作ろう!考察



ネットと電波媒体がクロスしてくる今日。



【現代芸能】を現象から見える『売れアルゴリズム』と『提供サイド側の思惑』を適当に考察する

シリーズ 【ヨシモト芸人を作ろう!】

アノ芸人事務所の巨人でありアゲアゲシステムを軸とした劇場原理主義である「よしもと」を少し変わった角度から考察していく。

今回は、まだ「TV」など電波媒体が唯一絶対であった時代、つまり「ヨシモト」も創業筋が主導権を握っていた時代に

TOPマネジメント層が行った講演をオイちゃんが聞いた記憶から十年以上立った現代を振り返って「ヨシモト的」なるモノを確認し、また マネジメント側が語った事の検証をしながら考察を行う。


-->コレまでの「ヨシモト」関連エントリー

---見出し---

◆興行師達の描いた明日は継れココにあったか?
  1. ▼オイちゃんが「ヨシモト」芸人ではなくて、
  2. ▼創業筋が主導権を持っていた十年以上前、
  3. ▼でも、会場が一番盛り上がったのは、
  4. ▼当時は、「AS」さんの金額で驚いたよりも
  5. ▼「ヨシモト」のギャラに関する考え方も、
  6. ▼「ヨシモト」への貢献の考え方も独特で
  7. ▼どれくらいの金額を平均して何年稼いでいれば、
  8. ▼後世、日本の芸能史を振り返って
  9. ▼舞台で芸人は育つ。
  10. ▼「ヨシモト」が他の芸能事務所と違い
  11. ▼「ヨシモト」がグレード制にも絶対的有利性を
  12. ▼では「ヨシモト」はどうか?
  13. ▼それが「ヨシモト芸人」だとしたら
  14. ▼講演での某役員曰く


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◆興行師達の描いた明日は継れココにあったか?



オイちゃんが「ヨシモト」芸人ではなくて、

「ヨシモト」マネジメント側の講演を聞きたいと思わせたのが、

「花のれん」ではなくて、同じ大量にある ヨシモト関連本のヒトツである「女興行師 吉本せい―浪花演芸史譚」 という書籍を図書館で借りて読んで凄くオモロかったのがキッカケだったんだけど



その某役員が、一般の人が知らないプロレス興行からエンタツアチャコさんの時代などヨシモトの歩んできたマネジメント側から見えた簡単な社史など、

その当時から多く出ていたヨシモト関連本に書かれてあった事をメインに書かれていなかった芸人等との内幕的な出来事などに枝葉を重ねながら軽妙に語るんだけも、

関連本を読みあさって 下手に読みかじり前知識があるもんだから、それが日本の芸能史とダイナミックに絡み合ってどの「ヨシモト」役員の講演も当時も興味深い内容だったが

十年以上経ち今、改めて振り返って記憶を辿っていくと、継らなかったパズルが嵌りだし、

あの時代、日本の芸能史をリアルタイムで作っていた

ありし日の【興行師達】がオイちゃん達観客に放った言葉の答えが見えてきて尚いっそう楽しめる。

創業筋が主導権を持っていた十年以上前、

読書や観劇と同じくらい経営者達の講演も大好きだったので、吉本興業役員の講演会を数回聞きに行ったことがある。

どの講演も登壇した某役員達がキャラが立って一般企業の役員には見られない強い語調と、 芸人ではないのに何箇所かで必ず笑いを取っていたのはさすがだなぁ。と思って聞いていた。

某役員の時の講演の内容は、

たしか『ヨシモト的経営手法』のようなテーマを簡単な歴史考察をベースに、 近年取ってきている手法を簡単なケーススタディとして内幕を絡めながらという

書籍などでは聞けない 「ヨシモト」のTOPマネジメント側の思惑を軽妙な語りで進めていく面白い講演だった。

でも、会場が一番盛り上がったのは、

「ヨシモト」芸人のギャラの話の時だった。

世間で言われているヨシモトのケチぶりを面白く話したあとで、その某役員曰く≪正確な言葉ではないがニュアンスで≫

ヨシモトはケチやケチやと言われていますが、そんな事はありません。 ちゃんとヨシモトに貢献している芸人には、どこにも負けない額を払ってます。

「うそやろ」的に会場が少し笑いに包まれて、某役員曰く

名前は言えませんが、イニシャル「AS」さんにヨシモトは9億支払っています。

はじめオイちゃんも聞き間違いかな?と思ったけども 会場が一気にドワーと沸いて、それが聞き間違いないでないことを知った。

もう一度、某役員曰く

名前は言えませんが、イニシャル「AS」さん。

で、ドワーと笑いを取っていました。

恐らく会場のウケを見ても、これは講演時の鉄板ネタで何処でも喋っていたんだろうから聞いたことのある人は多いと思うけども、

それでも心の中で「ほんまかいな?」と

某役員が大風呂敷を広げて面白く脚色してるんだろうなぁ。ぐらいに思い込んでいたけども、 その後の「ヨシモト」関連本や某芸人さんがメディアで値段を語っているのを読んだり見たりして

9億という数字は調べようが無いからどうかわかんないけども、ソレぐらいを当時「ヨシモト」が芸人さんに支払っていたのは

「ほんまやったんだなぁ」と2度ビックリ。

当時は、「AS」さんの金額で驚いたよりも

高所得者番付という高額納税者公示制度が存在していた時代だったんだけども、

その推察されるイニシャル「AS」さんが公示に出なかったのは受け取りを「個人の会社」で法人税を挟んでいたのと、 それでも、そこから税金を処理しても某役員の話が本当ならソレだけでも所得計上時には、出るだろうから修正申告で時期をズラす。

という手法で記載されないようにしていたようだった事を知って

それからイニシャル「AS」さんが出ているTVを見ると全然、今までと違うように見えてきたのがオモロだった。

「ヨシモト」のギャラに関する考え方も、

具体的な数字は出してなかったと思うんだけども≪このあたりは十年以上前で記憶が曖昧≫

色々な実例を並べながら講演で喋っていて、

その会話で特徴的だったのが節々に『貢献』という意味合いをヨク使っていて 「売れる」という事なんだろうけども

その某役員の言葉を聞いていると「売れる」という現象はもちろん、それが「ヨシモト」の売上になるんだから 大切な事なのだけども、何よりも優先されるべきことは「ヨシモトにどう貢献するか」 という基準でギャランティの分配率も変化してくる。

みたいな趣旨を語っていた。

ヤの付く自由業とは言わないけども、やはり芸能と言う世界で生きる会社は少し一般的な企業とは違って 商品であるハズの芸人さんと距離が近いなぁ。と感じたりした。

逆にだから講演がオモロだったとも言えるけど。

「ヨシモト」への貢献の考え方も独特で

一番「ヨシモト」に貢献するのは、売れ続け舞台に立ち続ける事で、次がソコソコ売れ続けて舞台に立ち続ける事。

結局は、なんやかんや言いながら売れないと「ヨシモト」には貢献しているとは言えないんだなぁ。という そんな感じのニュアンスで軽い笑いを取ってた。

数字は出さなかったけども≪たぶん≫、「ヨシモト芸人」は若手の時代は他の芸能事務所からしたらビックリするぐらいの 事務所取り分になるのだけども

「ヨシモト」では、「ソコソコ売れ続けて舞台に立ち続ける事」で「貢献」していくと 他の芸能事務所に比べて事務所側の取り分率が下がってくるシステム。

というようなニュアンスの事を話していた。≪下がるではなく、取り分が増えていく。という言い方だったかも。≫

当時、オイちゃんは心の中で「もともと高いのを普通に戻していく。って事じゃね?」っては突っ込んでいた。

どれくらいの金額を平均して何年稼いでいれば、

どのくらい比率が変化していくのかは話さなかったので分からなかったが 「ヨシモト」は長く貢献し続ける芸人には取り分を増やしていくシステムだそうで

その理由として幾つか上げていた中で

『売れ続けることで「テレギャラ」や営業単価も上がっていくので取り分も自然に増える。』というニュアンスの事は、 まぁ、それはそうだろう。と聞いていたが

『芸人をづーと続けていると弟子を育てたり、飯を食わせるようになる』という事にも配慮して長く「ヨシモト」に貢献していると 取り分の率が変わってくる。

というニュアンスの事を言っていたのが印象的だった。

後世、日本の芸能史を振り返って

眺めたときに、

戦後の漫才を主体とする【現代芸能】における徒弟制度を実質破壊したのは「ヨシモト」 ≪最初に始めたわけではない≫だと演芸評論家達は論じるだろうが、

その徒弟制度を破壊した「ヨシモト」がギャランティの配分率思想という、 芸能販売企業の基幹部分のDNAに「芸人が芸人を育てる」という徒弟制度を色濃く残し続けている という事が

「ヨシモト」が戦前、戦後と続く日本の芸能を見た目ではワカラナイDNAレベルでは引継いでいるんだなぁ。というオモロだ。

たまに、関東圏の「ヨシモト」でない養成所芸人が、【先輩後輩】や【礼儀絶対】に【先輩が飯を食わす】等といういわゆる 『ヨシモト的なるモノ』を批判したりするのを見かけるが

逆にオイちゃんは、その人が「タレント」ではなく「芸人」や「元芸人」と名乗っている陳腐さを感じ笑ってしまう。

どちらが日本において歴史考察上「芸人」的であるかは答えを探すまでもないと思う。

舞台で芸人は育つ。

劇場の重要性を具体的に例を挙げて答えていた。

師匠弟子に先輩後輩と言う芸人世界における社会性を学び、 芸人が芸人を見ながら競い合い育っていく。とか、そんなニュアンスの事を語ってた。

マネジメント側が考える効果は一般企業でも普通にある気がするが、オイちゃんが講演を聞きに行った創業筋や非創業筋どちらも 「ヨシモト」TOPマネジメント層が共通して力説していた事が、

今と違って電波媒体のTVが唯一絶対的な力を持っていた「あの時代」にも芸人にとって劇場という舞台の重要性だった。

正直、当時はそれがとても意外だったのでよく覚えている。

ただ、その芸能の世界と関わりが全く無い講演視聴側のオイちゃん達には、モット深い部分があっても感じることは不可能だし

当時、某役員が語らなかったけども、

オイちゃんはヨシモト苦難の時期、劇場を次々撤退していった苦い経験があるから トラウマ的になったんじゃ?と関連本で知識が入っていたので講演を聞きながら勝手に考察していた。

「ヨシモト」が他の芸能事務所と違い

維持費が掛かろうとも何があっても先ずは劇場という 【劇場原理主義】≪これはオイちゃんが勝手に作った言葉≫で、

あったからこそ、攻撃的な経営という側面以上に、自前で常設小屋を回し続けて、 芸人が芸人同士で戦い続けるという



月一回の事務所ライブがメインと言う 他の事務所芸人では絶対に味わうことが出来ない壮絶な生存競争環境 で鍛えられ育っていくというシステムが確立され。

古典芸能の世界にある【高座百遍】という効果を産み

若手の「ヨシモト芸人」だけがライバルに負けて泣き、勝って笑いという 【芸能経験値】を他の事務所芸人の同期たちとは比較にならないぐらいに高めて行ってしまう。

そういう現実で他の事務所芸人達は「ヨシモト芸人」と戦わなければいけないのだ。

「ヨシモト」がグレード制にも絶対的有利性を

持っている理由で忘れてはイケないのが、

環境での【総体数】や【競争の熾烈さ】以上に 【電波メディアへのバータ枠】を持っている。という事だ

他のお笑い事務所にもグレード制という競争制度が大抵あるが、 他の事務所芸人では、そのグレード制で常にTOPであり続けてもマス媒体へのチャンスとは言えない。

お笑いが好きで「ヨシモト」以外の芸人が出演する事務所ライブに行っている人ならわかると思うが

グレード制のある事務所ライブで常にTOPにいても、その小さな世界だけの話で【TV】等のマス媒体へリーチしていかない。

では「ヨシモト」はどうか?

そう、具体例を上げるまでもなくTOPであり続けると言うことは【マス媒体】への小さなチャンスを得る 事になる。

そのチャンスを生かせるか、どうかはその小さなチャンスをバータで与えられた芸人の力量であり、

必ずしも舞台に強い「ヨシモト」芸人が【マス媒体】で活躍出来るとは限らないようだが、彼らはマス媒体にリーチ出来る【R-1】【M-1】に関しても 「ヨシモト的お笑いルール」を熟知し

尚且つ、他の事務所と比べ物にならないほどの競争世界でガツガツ鍛えられて 負けにくいのは当然だし、

いくら事務所ライブでTOPに立ち続けても 【マス媒体】への小さなチャンスも与えられない「非ヨシモト」芸人の現実を見れば若手「ヨシモト」芸人が

グレード制を駆け上がろうとする意気込みが他の事務所芸人と違うのはわかってくる。

何故なら、ソコには他の事務所のグレード制の頂上にはない「小さな光」が確実にあるから。

それをわかっているお笑い芸人予備軍は、もちろん「ヨシモトNSC」を選択するから好循環が生まれてくる。

それが「ヨシモト芸人」だとしたら

他の事務所芸人が正当法で「ヨシモト芸人」を打ち負かすのが、至難の業である事が理論的に証明されてしまう。

これら【劇場原理主義】に基づくシステムによって

今現在の「ヨシモト芸人」が他の事務所と違い足腰が強い。というアドバンテージを持っているのかもと 推察すれば

あの当時、「ヨシモト」某役員達が講演で語っていた

オイちゃん達素人には時代遅れに見えた 【劇場原理主義】の姿勢がまさしく次世代の「ヨシモト」を引っ張っていく若手の育成に大きく貢献している リアルな現実に繋がって

ああぁ。そういう事だったのか。という感想と共に

ヤッパリ餅屋は餅屋ではないけども、

どの世界にも失敗したり成功しながら自分の体で経験を積んできたプロにしか感知できない事ってのはあるんだなぁ。

と、十年以上遅れて勉強になった。

講演での某役員曰く

『舞台に上がるまでに大きな費用が掛かっているんだから若手が安いのは当たりまえで、本当はこっちがお金を貰いたいぐらいや』 というニュアンスで語っていた。

ここでも小さな笑いを取っていたが、実際はNSCで本当に取っているし。若手は手売りしてるやん、

って心のなかで突っこんでたが、

当時は気付かなかったが、

ひょっとしたら、講演の某役員はそれをわかっている上で、若手からカネをモットモット取りたいというボケだったのかもしれない。

さすが「ヨシモト」、

あの時代のTOPマネジメント層達の講演を 振り返ってみると、また違った風景が見えてきてオモロすぎる。



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