2010_02_12_[FRI]

「現代芸人」によるピン芸の日本一を決める大会。
【R-1】。
TV放送に登場し、尚且つ勝ち抜く事で『売れアルゴリズム』の契機とすべく演者は頂点を目指す。
演者当人たちの赫々たる成果を打ち立てという功名心以外にも、一文でも彼らを高値で売ろうと画策するマネジメント側など 「電波媒体での露出度が営業単価にも結びつく現代芸能の掟とリアルで生きる住人達」其々の場所から様々な 思惑が見え隠れし考察には非常にオモロだ。
というわけで今回も、
多面的に展開している文様のうち「女芸人」の戦いを中心として経営側であるマネジメント部の思惑も絡めながら、他の批評ブロガーとは全く違う角度でエッジを立てて適当に考察していく。
R-1ぐらんぷり2010の第一弾として【準決勝】のメンバーと「芸歴」から見える関連性と、いずれ起こるであろう。 または既に起こっているであろう関東芸人達が遭遇するであろう吉本興行プロトカルチャーとの衝突を予想しながらすすめていく。
【R-1】。
TV放送に登場し、尚且つ勝ち抜く事で『売れアルゴリズム』の契機とすべく演者は頂点を目指す。
演者当人たちの赫々たる成果を打ち立てという功名心以外にも、一文でも彼らを高値で売ろうと画策するマネジメント側など 「電波媒体での露出度が営業単価にも結びつく現代芸能の掟とリアルで生きる住人達」其々の場所から様々な 思惑が見え隠れし考察には非常にオモロだ。
というわけで今回も、
多面的に展開している文様のうち「女芸人」の戦いを中心として経営側であるマネジメント部の思惑も絡めながら、他の批評ブロガーとは全く違う角度でエッジを立てて適当に考察していく。
R-1ぐらんぷり2010の第一弾として【準決勝】のメンバーと「芸歴」から見える関連性と、いずれ起こるであろう。 または既に起こっているであろう関東芸人達が遭遇するであろう吉本興行プロトカルチャーとの衝突を予想しながらすすめていく。
---見出し---
- ◆まず結論として【R-1】とは何か?
- ◆R1-準決勝の女芸人12名と芸歴
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◆まず結論として【R-1】とは何か?

まず、考察するに当たって【R-1】とは何か?
という定義を行うと。
R-1、M-1、KOCいずれも 「日本の現代芸能におけるヨシモト的世界観のスタンダード化」を行う戦略的ツール。になります。
ダウンタウンの松本さん的に言えば「いいソフト」
IT世界に喩えるならば電子文書「PDF」閲覧のデファクトスタンダードであるアドビの【Acrobat】のようなソフトで
電子文書「PDF」もピン芸日本一「R-1」も仕様が公開されているが、【Acrobat】自体はオープンソースではなく内部はクローズされているので自由な改変は出来ず、 また「ルール」の仕様変更や指針の最終決定は【PDF】ならアドビ、【R-1】で言えばヨシモトが主導するソフトです。
そして、【Acrobat】と【R-1】のもう一つの重要な共通点は全てのルールを【決める側の選手】が他の【一般選手】に混じって戦いを繰り広げるという構図です。
さー。考察を始めましょう。
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◆R1-準決勝の女芸人12名と芸歴
2月11日に「ファイナリスト」と「サバイバル」が発表されました。 女芸人は決勝【いとうあさこ】さん1名にサバイバルが【田上よしえ】さんと【友近】さんの2名でした。おめでとうございます!
R-1ぐらんぷり2010準決勝進出者69名のうち女芸人は12名でした。 2010年の02/11におけるマネジメント事務所を含む簡単な略歴と個人的な感想を。

ちなみに今回、3回戦を突破した女芸人12名のうちオイちゃんが生で芸を見たことが無いのは単独のチケット取りで失敗した『鳥居みゆき』さんと【桜・稲垣早希】さん、 TV演芸で見た【DJきーぽん】さん、 動画でも見たことの無い『岩間よいこ』さん≪相方の元コンビの「あんいーぶん」は生で見たことがある≫の4人でした。
エッジのたった女芸人さんである【長江もみ】さんと【赤プル】さんに関しては以前の「ウメ」さんの考察で取り上げた事のある 「局地戦略現代芸人」オチコマ研究」として 目立たないけど才能のある3人として紹介した局地芸人さんのうちの2人 で、今回は、その2人が準決に残ってくれて全くの他人事なのにナンカ嬉しい。
残念ながらオイちゃんイチオシの【飛んでん道35号】さんは残れませんでしたが次回こそはガンバッテ欲しいです。
あとR-1とは全然関係ないですが、なぜこの冷静な見立てが金融商品で出来なかったのか?欲は目を曇らせるのか?神は本当にいるのか?現実逃避現実包皮。
もちろん「芸が凄い」と「好き」と言う感覚は違うわけで、 オイちゃん以前から宣言しているように「よしもと芸人大好き子」なので応援しているのは「よしもと芸人」全般ですが
R-1の2010年だと個人的には、好きな女芸人が【友近】さん、同世代の 【いとうあさこ】さんと【田上よしえ】さんという事なのでTV画面越しですが「優勝目指してベストファイトでガンバテ!」っていう感じで猛烈に応援。
アラフォー女芸人頑張れ!
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★―16年目―★
【にしおかすみこ】(35歳)
[Pro] [Wiki] [Blog]
≪ワタナベエンタ≫(--1994年)
【女王様キャラ】でブレークしたピン女芸人。最近は小朝師匠に弟子入りして「現代芸能」から「古典芸能」へネタの芸域をシフトチェンジ。
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★―13年目―★
【いとうあさこ】(39歳)ファイナル
[Pro] [Wiki] [Blog]
≪マセキ芸能社≫(舞台芸術学院--1997年)
あるある漫談。浅倉南で2009年末からTV演芸での露出度が高まる。 一人喋りの冠ラジオ番組でトーク力も見せ、演劇学校出身で毎年舞台もこなすなど実は芸域が広い。
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★―12年目―★
【田上よしえ】(37歳)サバイバル
[Pro] [Wiki] [Blog]
≪人力舎≫(JCA6--1998年)
一人コント。【友近】出現以前のピン女芸人で、クイーンといえば【田上よしえ】であった。ピン女芸人として唯一のゴールドバトラーに輝く女コント師。
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★―11年目―★
【長江もみ】(35歳)
[Pro] [Wiki] [Blog]
≪松竹芸能≫(JCA7--1999年)
漫談。ビックプリントのトレーナーを着こなして、富山県の情報を伝えながら漫談。ヨク分析すると実はネタのチョイスもシュールで独特の間を持っている。
【鳥居みゆき】(28歳)
[Pro] [Wiki] [Blog]
≪サンミュージック≫(松みのる塾--1999年)
演劇コント。 【妄想結婚式】などテーマ性のある作りこまれた【演劇コント】での構成力の高さやセンスは他の追随を許さない。【友近】後の2連続R-1女王。
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★―10年目―★
【友近】(36歳)サバイバル
[Pro] [Wiki] [Blog]
≪よしもと≫(NSC大阪23--2000年)
模写コント。【鳥居みゆき】が現れるまで5連続R-1女王。地方在住の男性模写ネタは秀逸。
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★―6年目―★
【いがわゆり蚊】(27歳)
[Pro] [Wiki] [Blog]
≪よしもと≫(NSC大阪27--2004年)
一人コント。関西吉本の若手で期待されているだろうピン女性芸人。関西の賞レースでも常連。ネタの着眼点と切込みセンスに抜けた才能。
【赤いプルトニウム】(32歳)
[Pro] [Wiki] [Blog]
≪太田プロ≫(--2004年)
つぶやき漫談。茨城という地域と東京という都市にある様々な相違を、定型にのせながらつぶやく。
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★―5年目―★
【DJきーぽん】(33歳)
[Pro] [Wiki] [Blog]
≪ワタナベエンタ≫(--2005年)
音楽に乗せてDJ風の「あるある」や漫談。
【桜・稲垣早希】(26歳)
[Pro] [Wiki] [Blog]
≪よしもと≫(NSCタレ大阪01--2005年)
モノマネ系コント漫談。ヨシモトの女芸人では珍しいネットを中心としたコアなファンを持つ。
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★―4年目―★
【渡辺直美】(22歳)
[Pro] [Wiki] [Blog]
≪よしもと≫(NSC東京12--2006年)
当て振り芸。和製ビヨンセ。
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★―3年目―★
【岩間よいこ】(24歳)
[Pro] [Wiki] [Blog]
≪ワタナベエンタ≫(WCS5--2007年)
一人コント。大学時代にNHKケータイ大喜利で「殿堂オオギリーガー」を取った投稿職人。2010年の準決女芸人では実質2年で芸歴最年少。
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「エドはるみ」さん等のように別の芸能活動をしていても 「お笑い」を始めた時期が別の場合はそちらが重要視されているようなので、このブログでの「芸歴」もソノ方式でカウントします。
※従ってこのブログでは「DJきーぽん」さんの場合も養成所の出身でないので「お笑い芸歴」はタレント後のR-1に参戦など 確認出来る2005年からカウントします。≪別の事が判明したら次回から差替えます≫このブログは一定のルールで芸歴をカウントしていますがwikipediaは、書き手により芸歴の基準が違い統一されていないので微妙に間違っている表記が幾つかあります。 ご注意を。
※「いとうあさこ」さんの場合も演芸学校の「舞台芸術学院」は1994年ですが「お笑い芸歴」は「ネギねこ調査隊」を始めた1997年からカウントします。
※またこのブログでは「稲垣早希」さんのようなコンビであった場合、コンビ「桜」の結成が2007ですが、 養成所が2005なのでピンでは2005からとカウントします。
※このブログでは養成入学時年から加算年数に入った事としてして「足掛け年」でカウントします。 理由は卒業年度マタギの場合や、各養成所の終了期間の違いなどを考慮しなければいけない事、 養成所時に既にライブに出て収入をえている場合などもあり養成年度からの芸歴換算が別事務所の芸人さんを比較する場合には適切なためです。
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