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2009-05-31

ウメのF芸『小っさい(つ)』の編集で味わう【TV演芸】の世界観。(f001-010) --2009_05_31_[SUN] --【通常型ウメ研究所--サブ・テキスト】



2009_05_31_[SUN]

【通常型ウメ研究所--サブ・テキスト】


『ネット媒体』が『電波媒体』とクロスしてきている現在を【現代芸人】の現象から捉えディスプレイの向こう側から適当に考察する。 奇才【現代芸人】シリーズ。【現象としての鳥居みゆき】に続き第二弾【通常型ウメ研究所--サブ・テキスト】。

【独自の世界観】と【キレのあるズレ】で見るものを笑いの【物悲しさ】世界へいざなう、 もうヒトリの奇才女芸人【ウメ】。

常に玄人ウケする一見しただけでは見抜けない奇才女コント師の放つ練りこまれたハイクオリティ「F芸」(フリップ芸)を【通ウメ所】が勝手に分析と適当な考察する。

今回は、 【通常型ウメ】さんの【エンタの天使】版でのF芸『小っさい(つ)』のネタからみえる【TV演芸】の世界です。


【通常型ウメ研究所--シリーズ】--目次--
-----ウメのF芸『小っさい(つ)』の編集で味わう【TV演芸】の世界観。
  1. 『小っさい(つ)』は「めっちゃPOP」でTV演芸用
  2. 『小っさい(つ)』の第4層「図式化モデル」
  3. 『小っさい(つ)』17章の「フリ」構成とカット部分
  4. 『小っさい(つ)』3つのカット部分から見る【TV演芸】
  5. 『小っさい(つ)』と「紙コント」の2つの相違点
  6. 『小っさい(つ)』から見える2つの進行技法
  7. 『小っさい(つ)』2つのボケ「ズレ」設定方法

    ------
  8. あとがき
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【通常型ウメ研究所--過去エントリー】
--目次--
-----奇才・女芸人『ウメ』の「紙コント」を味わう。
  1. ウメの紙コント『スペシャル』 で味わう「ズレ」構造。
    (u001-010)--2009_05_06_[WED] -- 【通ウメ研--サブ・テキスト】
  2. ウメの紙コント『しびれた』 で味わう「ちょいサディズム」仕掛け。 
    (u002-010) --2009_05_07_[THU] -- 【通ウメ研--サブ・テキスト】
  3. ウメの紙コント『お礼』で味わう「マイナー調」旋律。
    (u003-010) --2009_05_08_[FRI] --【通ウメ研--サブ・テキスト】
  4. ウメの紙コント『手術』 で味わう「新キプロクオ」現象。 
    (u004-010) --2009_05_09_[SAT] --【通ウメ研--サブ・テキスト】
  5. ウメの紙コント『授業参観』 味わう「パラレル」法則。
    (u005-010) --2009_05_10_[SUN] --【通ウメ研--サブ・テキスト】
  6. ウメの紙コント『悪モノ』で味わう「独自世界」を造る道徳観念。
    (u006-010)--2009_05_27_[WED] --【通ウメ研--サブ・テキスト】  
-----奇才・女芸人『ウメ』論。
  1. 「なぜウメさんに関するエントリーをあげたのか」中間書き。
    (un01-010)--2009_05_12_[TUE] --【通ウメ研--サブ・テキスト】





F芸『小っさい(つ)』



【エンタの天使】---F芸『小っさい(つ)』≪期間限定のようですが2009年05/31現在は無料で閲覧できます≫


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『小っさい(つ)』は「めっちゃPOP」でTV演芸用
まず、今回の【通常型ウメ】さんのネタF芸『小っさい(つ)』で一番驚いたのが今までの紙コントに比べて「めっちゃPOP」で「TV演芸用」な感じに仕上げていた事。

うわっ。【ウメ】さん手数打ってきてるYO≪3分、長くて5分など時間枠の厳しいTV演芸では手数をとにかく詰め込む事がネタ勝負では必須である事がサンキュータツオさん(以後、Sタツオ)の『手数論』で実証されている。≫

それも、『小っさい(つ)』以前のエントリー◆最後は【TV演芸】で落とす場合。で書いた 最後は【POP】なベタでサゲSU!つまり、完全な「TV演芸」仕上げです。



うっ、う・売れる気まんまんや。当たり前やろうけども。

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でも、あいかわらず【自分のブログでエンタの天使の宣伝もしない】【ウメ】さん。

いや、ある意味すごい。ありえへんもん。

モンスター級のハイクオリティなズレから繰出す「ネタ」を生産する芸人【ウメ】さん。

しかしながら「売れるため」には何よりも大切な演出戦略にはメッチャ無頓着な【ウメ】さん。

才能がありながら転がり死んでいったあまたの芸術家達と非常に類似点多し【ウメ】さん。

ブログを開設しているのに新規ファンを増やす為の顧客管理、固定ファンの大多数が見ているであろう日記の方ではメディア報告をしない。 マジ無頼派。

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スゲー高い技術を持ちながらマネジメントが苦手だから大手の下請けで「ネジ」を作り続ける鉄工所のようだ。

ココが、まず面白かったのです。




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『小っさい(つ)』の第4層「図式化モデル」
最初に、今回の【通常型ウメ】さんのネタF芸『小っさい(つ)』 ネタの構造を『図式化モデル』で現すと、

『フリップ』++(「フリ」->(「ボキャ+変換」->ズレ(「ボケ」or「突込み」)))×*

の「2コマ」を使った「ショート」の「繰り返し」となります。

チョット具体的に見てみましょう。


まず、『あつい』に(つ)を入れますと、≪「フリ」≫

※ 既に『あつい』に対して「小さい(つ)」を入れるという設定の発想自体が他の芸人さんを凌駕してしまっている。 本来ならココの設定ズレで勝負あったになる。


『あっつい』≪「ボキャ+変換」≫

ね。

ちょっと温度があがるわけです。≪ズレ「ボケ」≫

※ まず導入部は『あつい』という文字に対してアプローチし、「ボキャ+変換」。 「小さい(つ)」を加える事で温度が変化すると言うズレの状況説明的な「ボケ」が入ってショート「オチ」となる。


このショート形式の繰り返しというネタ【TV演芸】を意識した「手数」で畳み込んでいきます。




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『小っさい(つ)』17章の「フリ」構成とカット部分
次に、『小っさい(つ)』「フリ」だけから全体構成を見てみましょう。
小っさい(つ)

今日はですね、この小っさい(つ)をご紹介したいと思います。


  1. 「あつい」
  2. 「ピザ」
  3. 「鶴」
  4. 「先生」
  5. 「お母さん」

  6. 「お父さん娘さんを下さい」

  7. 「先輩の事を尊敬してます」
  8. 「お酒は飲んでません」
  9. 「お金」
  10. 「あくび」
  11. 「暑中お見舞い」
  12. 「ダチョウ見せて」
  13. 「三角」
  14. 「おふくろさん」
  15. 「石油輸出国機構」
  16. 「オシャレにうるさいおかま」

  17. 「傘のえに」
以上ですね。

F芸『小っさい(つ)』の構成は

【36ページ36コマ】-->
【2コマショートの17章編成】-->
【全体02分15秒(ネタ完全02分15秒)】
≪1コマ約3.75秒(1章約7.94秒)≫

画像の(05)(06)(16)章はオンエアカット部分。




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『小っさい(つ)』3つのカット部分から見る【TV演芸】
『小っさい(つ)』の「エンタの天使」オンエアバージョンと無料で現在公開されている「ネタ見せ」版では一部の章が局側の編集権によりカットされていました。

具体的には(05)(06)(16)章はオンエアでカットされて放映されていました。

カットの手前でズームが入りますが普通にみたら編集部分の継ぎ目がネタとのつながりに全く違和感が無いのでオイチャンみたいに全てのネタを構成メインに見ているっていう 特殊な視聴者しか気づかないとは思いますが。やっぱプロの編集マンって凄いなぁ。って変なトコで感心してしまいましたが、ポイントはソコではなく。

この【カット部分】から【TV演芸】の製作側が何を求めて何を省こうとしているのか。が見えてくるはずなのでそれを考察していきましょう。 これを研究する事は【TV演芸】というモノの仕組み本質を探るヒントにもなると思います。

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まずTV側が編集でカットする理由は【時間的制限】が大前提としてあり、製作側は尚且つ 【良質で視聴率の取れる番組】を念頭に編集していくはずです。

つまり、逆算すれば【番組とってイレギュラ】の高い順序でカットされるという事です。

ただ、プロの編集マンが作っているので「エンタの天使」のオンエア版を何度か見なおしても決定的に不自然な継ぎ目が無く、少ない可能性で (01)演者≪この場合、ウメさん≫が事前にネタをこの部分だけ切った。又は、(02)ネタ見せ後にTV局側からの指摘で切った事も推測できますが、 今回は、編集でカットされた事を前提に考察します。

では、考察を含めて「ネタ見せ」版の各当場所を再度「フリ」オチ付きで見てみます。
(05)章
「お母さん」に『小っさい(つ)』を入れると


「おっかさん」

江戸に、なるわけです。

※ このカットの理由はちょとわかりません。(06)章 との関連性でバッサリいったのか。 単なる時間制限か。笑いの薄さで落としたのか。後半、ズレを大きくして爆発していくネタ構成なのですが まだ(05)章はそれほどズレを大きくとってない溜めの部分です。


(06)章
「お父さん娘さんを下さい」に(つ)を入れると


「おっ父さん娘っさんを下っさ~い」

『うん、いいよ。』

軽くなるわけです。

※ このカットの理由は恐らく笑いの薄さではなく、 【番組とってイレギュラ】を避けたカットだと考察できます。

観客は身近な話題でズレ「ボケ」環境認識も早いはずだし「うん、いいよ。」の二段変則の「ボケ」で笑いはかなり入っていたはず。

【TV演芸】的には『障害者風に見えなくもないという事』≪微妙だけどもクレームを避けるという意味ではイレギュラ≫ が「カット要因」の上位となった。

つまり、時間的枠の中でカットされる優勢順位として引っかかった。 もちろん、ウメさんが演じているのは「近頃の言葉遣いのなっていない若者」なのでしょうが。



(16)章
「オシャレにうるさいおかま」には


「ファッションチェックになります。」
※ ここは当然、最初に切られてるはずです。

後半のスピードを高めて畳み掛ける構成なので勢いもあり、 観客はズレ「ボケ」環境認識も早いはずなので笑いはもちろん入っていたはず。

しかし、【TV演芸】的には生放送で無い限り一番最初に間違いなく切ります。 理由は2つです。

ヒトツ目は【おかま】という言葉。基本的にTVメディアでは直接その問題としての議論で使われる 以外は「放送禁止」用語扱いのようです。

ただ大物芸人が使って放送にのってるのをたまに見かけるので厳格ではなく「大物以外は駄目な放送禁止用語」なのかもしれません。 面白いです。

つまり、TV編集側から見れば【ウメ】さんはまだ【おかま】を使えるほど大物ではないという事です。

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二つ目は、ファッションチェックで連想される人物が特定できる上に、 「笑い」として使われているからです。

小屋でなく 【TV演芸】で芸能関係者を笑いとして使う場合には非常に慎重にならないと ジャニーズはもちろんですが例えば歌手の「Aさん」と「Aさんのファン」を笑いにした芸人が実質お笑いのネタ番組から干されたり ≪編集の人もカナリ怒られたハズ。≫など【TV演芸】での芸人寿命を確実に縮めます。

もちろん、ウメさんがまったくそういう差別的な意図で使っていなくても【TV演芸】的には大物でもないから即ギリだったと考察できます。



こういう編集のカットから切り込んで【TV演芸】を見つめると、違った世界が見えてくるので楽しいです。




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『小っさい(つ)』と「紙コント」の2つの相違点
今までの「紙コント」と今回のF芸『小っさい(つ)』の構成の違いからみえてくる意図を考察してみましょう。

(01)ショートを連続して笑いを作っていく-->従来の【通常型ウメ】さんのストーリーで落としていく「紙コント」タイプでなく、 ネタの【TV演芸】を完全に意識した手数を詰め込むタイプのF芸です。

(02)見せ方だけを意識して作っていく--> ショートネタのチョイスも「紙コント」の時のように全体でパッケージしてテーマを持たせて練りこんでいき、何度か見ないとわからない仕掛けを入れてくるのではなくて、 完全に【TV演芸】を意識したタイプのF芸になっています。

当然、【通常型ウメ】さんはプロの芸人さんなので この作風の変化を見れば相当、現在におけるネタの【TV演芸】を研究してきているのがわかります。

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◆まず、(01)ショートを連続して笑いを作っていくというのは、現在のネタの【TV演芸】では必須条項となりつつあります。 長い「フリ」があって溜めて「オチ」というネタがウケなくなってきている。という変化です。

具体的には、漫才の傾向を【Sタツオ】さんのブログで実際の文字起こしから「フリ」に対して キッチリ「ウケ」が入って「返し」でなく、そのまま「返し」ていたりという細かい変化を実証されているような現象です。

ピンの世界もネタの【TV演芸】の世界では「フリ」があって溜めて「オチ」は視聴者が待てなくなってきています。

今年のR-1も優勝は単発「ショートを連続」でしたね。

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◆つまり、潮流として ネタの【TV演芸】は、ピンもコンビも(「フリ」->「オチ」)×* のように単発を連続して3分間続けるという競技に変化してきている。という事です。

F芸の代名詞のような最近の「バカリズム」さんも

文字起こしして考察すると「オチ」までの時間がドンドン短くなってきていて ネタの【TV演芸】ではリズムよく基本「ショートを連続」≪昔は溜めても多かった≫を多用していますが、プロですから自分のカタチに固執するのではなく 時流に乗れないとダメという事をわかっているのでしょう。

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◆【通常型ウメ】さんも

同じ2分程度の「紙コント」『お礼』は、 【9ページ27コマ】-->【本筋3本+横筋1本の4章編成】-->【全体01分54秒(ネタ01分46秒)】≪1コマ約3.92秒≫で 最初の本筋1章を約32秒かけてオトシますが、

今回、【通常型ウメ】さんの『小っさい(つ)』は、 【36ページ36コマ】--> 【2コマショートの17章編成】--> 【全体02分15秒(ネタ完全02分15秒)】 ≪1コマ約3.75秒(1章約7.94秒)≫で 1章を約7.94秒という高速で17本連続オトシなのを比較すればよくわかると思います。

4倍以上の密度で1本をドンドン「オトシ」ていきます。

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(02)見せ方だけを意識して作っていくという部分も「紙コント」で見せた【道徳観念】や善悪の【二律背反】からなる 深いテーマ性≪この部分がシュールに繋がっていた≫をおもいきってバッサリと無くし、

今回の【通常型ウメ】さんのF芸『小っさい(つ)』も相変わらずキレの良いズレ「ボケ」ですが、

見せ方としては 「紙コント」で使ってた中規模のストーリーネタの中に笑いを入れ込んでいくドーーン、ドーーーンという 大型爆弾手法でなく

道徳観念やテーマ性を殆ど感じさせない無機質なPOPショートを連続でドバドバドバという絨毯爆撃的に見せていきます。

それもサゲが戻り出オチの「ベタ」をぶら下げるという。

ナンセンスな 【TV演芸】の大正解パターンです。




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『小っさい(つ)』から見える2つの進行技法
今までの「紙コント」と今回のF芸『小っさい(つ)』の構成の違いからみえてくる意図を考察してみましょう。

(01)笑いアプローチポイントを変化させていく--> ネタ構造は単発「ショート」を連続してズレ「ボケ」で落としていくネタなのですが、 全体のオチへ向かって「ズレ」のポイントが変わっていきます。

(02)「めくり」スピードを変化させていく--> 【TV演芸】を意識し後半に笑いの印象を大きくする為に、 前半「めくり」はゆっくりと進行させ後半にスピードを上げてショートを数多く入れ込んでいきます。

大学生ノリの芸人さんと【通常型ウメ】さんのようなプロの芸人さんの中でも明らかにクオリティの高いネタを作ってくる芸人さんとの 違いが細部の見えにくい部分で、これは絵画鑑賞でもよく指摘されるポイントなんだけども「引き込み」の為の手法。 ネタで言う進行技法を考察する。

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◆まず、(01)笑いアプローチポイントを変化させていくというのは、 文字起こしで構造分析したときにクオリティの高い作品を作っている プロの芸人さん全てに共通している技法で、ネタを始めた導入部では緩めの「ボケ」から入っていき 山をいくつか作り、後半に一気に畳み込む。というように

よーく考察すると同じように見えるショートの繰り返しも アプローチポイントを様々な手法で変化させるなどして強弱を付けている事がわかる。 大学生ノリの芸人さんはコレが総じて力の入れ具合が平坦なのも特徴。

たぶん、これは理論でやっているのではなくて、センスや訓練で身に付いたものだと思うが玄人ウケしてるとされる芸人さん全てに共通している。

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(02)「めくり」スピードを変化させていくというのは、 ネタを始めた導入部では観客に合わせるように「ゆっくり」としたスピードから入っていき 観客がネタの設定に馴染んできた中盤からスピードを上げ、後半に一気に畳み込む。というように

よーく考察すると同じように見えるショートの繰り返しも フリップの「めくり」スピードにも強弱を付けている事がわかる。

たぶん、これも理論でやっているのではなくて、センスや訓練の場数で身に付いたものだと思うが玄人ウケしてるとされる芸人さん全てにやはり共通している。

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◆ちょうどこれって名人の「釣り」に似てる。

ネタをリリースして反応があってもすぐには引き上げないで魚が針を飲み込むまで力を溜め込み、食い込んでから一気に全力で引き上げる。というような変化のイメージだ。

具体的には、『小っさい(つ)』を見直してみればわかるが、ネタをリリースした導入期のズレ「ボケ」は、お客さんに針を先ずは飲み込ませないといけないから 08章の「お酒は飲んでません」まではズレの角度も小さく、比較的スピードも緩め。

再度、意識しながら見直すと 09章の「お金」の中盤からズレの角度も大きくなり、テンポを上げてリズムを作りながら後半へ繋がっていくのがわかると思います。

オンエア版を見れる人は、コチラを見た方がわかりやすいですが08章ぐらいを境に完全に観客へ針が食い込み【ウメ】ワールドへ引き込まれ 「フリ」->「オチ」の「オチ」で笑いがドンドン転がって大きくなっていくのがわかる。

笑い声を付け足しで入れていたとしても、実際には同じ結果になってたと思う。

アプローチポイントとめくりスピードを変化させながら観客を引き込む。これ言うのは簡単。実際にコレをやれるのはとうぜん本物のプロだけ。




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『小っさい(つ)』2つのズレ「ボケ」設定方法
『小っさい(つ)』のズレ「ボケ」の設定を考察してみましょう。

(01)「ズレ」ポイント前半は「ボキャ+変換」--> ノーマルに音感で「ズレ」を作っていきます

(02)「ズレ」ポイント後半はボキャをベースに「意味+変換」--> 【TV演芸】を意識し後半は構造でも大きく「ズレ」を作りパラレル度を高めで畳み掛けていきます。

【通常型ウメ】さんのようなクオリティの高い作品をみると笑いを膨らます為に、よく観察しないとわからない 仕掛けをガシガシ詰め込んできています。

今回は「ズレ」ポイントに絞って見てます。

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(01)「ズレ」ポイント前半は「ボキャ+変換」というのは、 ネタを始めた導入部では、音感でいわゆる『ボキャぶる』という変化を見せるズレ「ボケ」から初めます。

この前半は、全体構成で後半に「ボキャ」->「意味」変換の比重が増してズレが大きくなる「フリ」にもなっています。

ネタのリリース時に観客が『小っさい(つ)』のシステムを認識しやすいように 初めは頭でイメージしやすいリアル社会の小さな「ボキャ+変換」から意図的にゆっくり入っていきます。

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(02)「ズレ」ポイント後半はボキャをベースに「意味+変換」というのは、 ズレ「ボケ」の「オチ」部分が後半は、「ボキャ」->「意味」変換へ変わって「ズレ」ポイントを変えるという演出で連続オチのネタでありがちな 観客をダレさせない工夫がさなされています。

観客に針が食い込んだ後半には、この「ズレ」ポイントを「意味」変換へおこないパラレル志向へ向かうのでズレの幅が大きくなって畳み込むカタチになっています。

具体的には最終のサゲへ向かう「三角」あたりから独立した「意味」変換に変わっているのがわかります。




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あとがき
「エンタの天使」の無料動画、

演者の皆さん、どの方も面白いです。

ただ、 ネタのクオリティだけに着目すればはオンエア版でも、 無料で現在配信されている『ネタ完全版』も 演者の中では【ウメ】さんが群を抜いて高かったのはポテンシャルの差だから仕方ないと思います。≪好き嫌いは別にして≫

ネタの『着眼点』

ボケ「ズレ」の『展開力』

後半に畳み掛ける『構成力』

【通常型ウメ】さん。間違いなく抜けてます。

大昔からあらゆる分野でコレって人気とは正比例はしないですけども。

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◆今回のF芸『小っさい(つ)』

上手いし面白い。

でもやっぱりね、個人的には【鳥居みゆき】さんはショートでなく彼女しかできない自らの内なるものを取り出し吐露する『演劇コント』 ≪去年は400枚が5分とかでソールドアウトして単独のチケットが取れなかったけど≫だけが最高なように、

ヤッパリ【ウメ】さんの持つ【道徳観念】や【ちょいサディズム】善悪の【二律背反】世界観からしか絶対作り出せない【マイナー調】で語られる『紙コント』の方が好きですね。

レッドカーペットとか、エンタとかの ネタの【TV演芸】的には、今回のF芸の方が一般的「ウケ」は絶対良い筈だから売れるまではこっちを量産していくべきだろうけど。

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◆【TV演芸】にあわせた武器は必要。

当然、【ウメ】さんも【鳥居みゆき】さんの『マサコのショート』に位置するネタの【TV演芸】に対応させた『小っさい(つ)』のような武器は必要だけど、

それは器用でレベルの高いプロの芸人さんなら同じような角度からズレ「ボケ」するF芸作品は作れるはずで創作料理のような絶対性は無いかわりに、手軽で旨いモスのバガーみたいな。 マクドじゃなくてモス。

美味しいファーストフード。

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◆F芸『小っさい(つ)』 は割切り。

もちろん、【鳥居みゆき】さんが芸人として本当にやりたかったのであろう大きい箱での単独やDVDとして作品を後世に残すという作業は【TV演芸】での『マサコのショート』があって可能だったわけだから

プロとして演じる場所によって変えていくのはあたりまえだし。もちろんファーストフードが悪いという事じゃなく。

逆に、【TV演芸】で売れるためには当然、時流に乗ることも必要不可欠。

【ネタ】も【フリートーク】もそれなりにこなさないと一般には伝播していかないだろうし。

つまり、【割切り】と【使い分け】なんだろうなぁ。勉強なるなぁ。

自分自身が行う【セルフマネジメント】なんだなぁ。と本当に考察から学ぶ事は多い。

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◆今回のF芸『小っさい(つ)』を鑑賞して同じように【ウメ】さんにとってF芸でも 『紙コント』こそが普遍性を持つ作品である事を再認識した。

システムやガワを真似ても絶対にあの【ウメ】さん特有の 「物悲しげな笑い」は【ウメ】さんの『紙コント』しか作りだせない作品だという事は長期で芸人をされるなら最も重要で。

世の中で自分しかできない芸があって、それが代名詞としてあるってのは本当に凄い事。

同じ絵柄を見せてズレ「ボケ」を連続していくって芸風は見た事あるけども、 『ストーリーに落とし込みながらミドルで違った展開を逆さまからも見せる』っていう技法は恐らく初めてだろうしそれよりも、 そうじゃなくて

技法は模倣できるけども 【ウメ】さんしか持っていない妙な道徳観念やマイナー調の語りから繰出される『物悲しげな笑い』は絶対的に彼女しか作り出せない。

それが奇才【ウメ】ワールド。

現在は、セルフマネジメントも含めて上手く行ってないので多くの人に全く伝わっていないけども。

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◆実際にスケッチブックに絵を描き、文字を起こして自分で【ウメ】さんと同じように実演したネタを録画してどういう感じに見えるかやってみたらわかった。

実際やってみるとわかるけどあの何気なしにやってる 「めくり」に案外と技術がいるなぁ。とか机上では見えないいろんな事がわかったんだけど、それは長くなるので又別のエントリーで。 とにかく真似ても、あの独特の匂いが出ないんだよね。

本人はあまり気づいてないのかもしんないけども。 そんな完全オリジナリティな芸人は、本当に数えるほどしかいないからね。

そして、【オンリーワンでナンバーワン】の芸域を持っているというココが実は【ウメ】さんの最大の強み。≪生かしてないけども≫

また、どんな世界のどんな分野でもコアなファンって言うのは『唯一代替が利かない事』を理由とする場合が多いからね。 だからこそ強み。

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◆とにかく演芸好きなオイチャンからすれば、どんなカタチでもイイので売れて早く【紙コント集DVD】を出してください。と願う。マジで。

まぁ、でもセルフマネジメントを含めて自分のコアなファンを広げていくという芸人にとって大切な活動が上手くいっていないから 【ウメ】さんの作品の凄さとかオリジナティとかオモシロが殆ど伝播していないので

現時点で、DVDとか出しても バカバカ売れるとはもちろん贔屓目に見ても思わないけども。

完全に スゲー高い技術を持ちながらマネジメントが苦手だから大手の下請けで「ネジ」を作り続ける鉄工所だし。

いくらどんなすばらしい技術を持ってても普通の人はネジ屋でネックレスを買おうとは、おもわないからね。

殆どの人は、ネックレスの品質じゃなくてネックレスのイメージを買っているわけだから。

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マネジメント能力がないと人気がでないのでモンスターは単なる「モンスター」だ。

特に、ネットと電波などがクロスしてきている現在、本当にあらゆる階層でのマネジメント能力がますます重要になってくるだろうから

「モンスター」といえど売れっ子「モンスター」になるのは大変な時代だ。

なんせ、めちゃくちゃ芸人さんも多いし。

しかも、もちろんアホじゃないから【ウメ】さんとかのレベルの芸人さんにネタで素人のオイチャンが勝つのは100%無理なのは そんなのはわかってる。

でもね実際、現代芸人の徒弟制度が崩壊し、だれもがネットを使ってお笑いイベントを催せるようになった副作用で、ライブを見に行ったり、動画を見たりしてると 『オマエには、関西人のオモシロ素人として絶対に勝てる!』っていうぐらいの自称芸人さんもいたりと、

玉石、びっくりするぐらい大量にピンキリな芸人さんだ。

マネジメント能力がない単なる「モンスター」だとこういう素人抜けしていないレベルの芸人さんともゲリラ戦をやらされるわけで大変なカオス。

面白いって言っていいのかわからないけども、年に何回かそういった40人程度のライブを見に行くとね。

明らかにネタのクオリティでは勝ってるのに人気がない芸人さんが、人気だけはある女芸人さんに観客投票で負けてバツゲーム。 面白くない烙印押されるみたいな。

なんか、うわーー。カオスだーー。って逆に面白い。

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◆猫も杓子も芸人さんになれる時代。

チャネル対策も複雑化してメディアによりインカムや著作権管理も大きく変わってくるから、ここは捨ててここから拾う。 みたいな芸人の特性に合わせてマネジメントできないと出てこれないのはハッキリしてきてるしな。

だけど大手じゃないところは、それを芸人本人が分析しセルフマネジメントしていかないといけないわけで。

【ウメ】さん、思いっきり苦手そうだしな。そういうの。

大変だ。

とりあえず、R-1とか、ネタの【TV演芸】用にカスタナイズした『小っさい(つ)』みたいなハイクオリティ作品を 多く生産してもらって名前を売って紙コントのDVDを出してもらう。と。

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◆でも【でっぱり】とかの傑作「紙コント」がDVDで見れないって納得いかへんもんなぁ。

『鼻が「し」になってる』で静かにして「しー」で一石二鳥やで? 何このズレ「ボケ」に驚異的な展開力。「才」だけは尋常じゃないでマジでハンパないで。

いや、逆になぜ多くの人がこのネタの展開力の凄さにもっと多くの人が気づいてないのか?≪まぁ答えは簡単でメディア戦略が失敗しているから目に触れる機会が少ない為等の伝播不足なんだろけども。≫

もちろん、天狗の鼻と地面が出っ張り括りとかもそうだけど、 文字起こしして構造分解したら、物凄い練りこんであるし。

とうぜん【ウメ】さんの世界にある4つの特徴も全部はいっとる。物悲しげで普遍的だからアンデルセンやグリムのように何回見ても面白いし。

赤字覚悟でも出してくれへんかなぁ。

DVDで、全部ゆっくり見たいんや!DVD!、DVD!,DVD。




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2009-05-27

ウメの紙コント『悪モノ』で味わう「独自世界」を造る道徳観念。(u006-010) --2009_05_27_[WED] --【通常型ウメ研究所--サブ・テキスト】



2009_05_27_[WED]

【通常型ウメ研究所--サブ・テキスト】

『ネット媒体』が『電波媒体』とクロスしてきている現在を【現代芸人】の現象から捉えディスプレイの向こう側から適当に考察する。 奇才【現代芸人】シリーズ。【現象としての鳥居みゆき】に続き第二弾【通常型ウメ研究所--サブ・テキスト】。

【独自の世界観】と【キレのあるズレ】で見るものを笑いの【物悲しさ】世界へいざなう、 もうヒトリの奇才女芸人【ウメ】。

常に玄人ウケする一見しただけでは見抜けない奇才女コント師の放つ練りこまれたハイクオリティ「紙コント」を【通ウメ所】が勝手に分析と適当な考察する。

今回は、 【通常型ウメ】さんの【R-1ぐらんぷり2007】版での紙コント『悪モノ』 作者よりも詳しき解説エントリー。




紙コント『悪モノ』



【R-1ぐらんぷり2007 [DVD] 】

【通常型ウメ】さんの【R-1ぐらんぷり2007 [DVD] 】版での紙コント『悪モノ』

※ 一度も無料でパブリックに公開された作品≪いわゆる暗黙で芸人の認知宣伝に利用しているトレーラー的な素材≫ではないので導入部だけを TVにおけるワイドショーのようにイメージ画を用いることで言論活動における批評の従としての手法を準用する。

言論批評における素材引用に関する一連の権利関係のオイチャンの見解については引用@【長めのアテンション】 をどうぞ。つまり、そういう趣旨から言論による批評活動だとしてもイメージで導入部のみという事になります。

是非、【R-1ぐらんぷり2007 [DVD] 】を買って【通常型ウメ】さんの非常によく練られたネタを再度堪能しながら見ていただきたい。

ウメです。よろしくお願いします。

紙コントやります。


    ------◆本筋01<順送り>≪設定は悪モノのパラレルとハローワークのリアル複合型≫ 悪モノがハローワークの章。

    【ちょいサディズム】に【短調リズム】を乗せて【二律背反】からのズレ、独自の【道徳観念】 をパラレルに設定するという 【通常型ウメ】さんしか作れない独自世界満載の「悪モノ」の起。

    ハローワークという『リアル』と「悪モノ」がいることの『パラレル』の妙。

    「悪モノ」という存在をどういう種類かを特定ができない『象徴化』された存在として設定している。 「悪者」ではなくカタカナで「悪モノ」としたのも外来的なイメージを視聴者に与え 【笑いを仕掛けるズレのポイント】で異化を強める効果を狙っている。

    異化された「悪モノ」を「キーホルダー」という無機質に置き換える 「ボケ」で歩み寄る異化「悪モノ」を 更に遠くへ追いやるウメ特有の【ちょいサディズム】な笑い。

    オチは同じ言葉を重ねていく【ちょいサディズム】な「繰り返し」でのベタ「ボケ」からの ベタ突込み笑い。

    実はこの後に続く章の「キプロクオ」伏線となっている。

  1. 紙コント「悪モノ」

  2. 「お母さん、ハローワークに行ってきます。」

    気をつけなさいよ。

  3. わー悪モノだー。

    こないでー。

  4. 「すいません」

    わっ、悪モノ。

    「何か仕事はありませんか。」

  5. ヨシ、みんなで懲らしめてやりましょう。

  6. まちなさい。この悪モノはまだ何もしていないよ。

  7. 「ありがとう。ぼくは普通の人間になりたい。」

    うん、それ脱げばいいよ。

  8. ちょっと、寄って来ないで。

  9. これを付けなさい。

  10. 今日からキーホルダーだ。

    「いやだ」

  11. じゃー、イイことをしなさい。いい人にはなれるよ。

  12. この年金狙いが。

  13. 国民のお金。

  14. オイ、ハローワークで騒ぐな。警察を呼ぶぞ。

  15. 「やっぱり僕は悪モノなんだ。」

    おい、元気出せよ、悪モノ。私は悪モノの事を悪モノって思った事は無いよ。

  16. 「悪モノ悪モノ言わないで」


    ------◆本筋02<順送り>≪設定はリアルに見せてキプロクオのパラレルを使った複合型≫ 飛行場のピンポーンの章。

    喜びから始まる感情を別の位置でズラして 人の弱さを斜めから切り取るニヒリズム。

    本筋01で「キーホルダー」にされた【器具】が本筋02で「金属探知機」に変わって実はそこで 観客の笑いも起こっている。つまり、観客の中ではイメージが残っており「取り違い」での笑いが起こっている。 これは後の章を見ていけばわかるのだが作成の過程で本筋01「キーホルダー」は意図的に後付でキプロクオ効果を狙う為≪際立たせる≫に 違和感のあるポイントを作っている。

    DVDを見直してみるとよくわかるが、本筋01よりも本筋02と続くたびに笑いが大きくなっているのも 構造上、本筋01は、一種のフリになっていて本筋02以降が本筋01で頭に残っているイメージとの「取り違い」での笑いである事がよくわかる。

    オチはベタ「ボキャぶり」を天丼でかぶせてからの 「ベタ突込み」笑い。


    ------◆横筋01<順送り>≪設定はリアルのみ≫ 新郎新婦の入場のあるある。

    以前のエントリーで前述したが、横筋は基本的に「あるある」になる。

    DVDを見直してみると、新郎新婦の入場という設定「掴み」だけに笑いが起きてオチコマで笑いが 尻つぼみになるが、実は見直すとガッチリ構成を固めている章なのがわかる。

    おそらく「作者」が意図した「あるある」に突込みを入れている場面は、

    結婚式の「お色直し」でウケルと思ったのか 調子に乗ってドレスじゃなく得体のしれないカブリモノのようなものを着て出ようとする。 正直な子供に「突込み」を入れられ、 司会者にダメ出しされる。

    という2段構成っぽい。というのが見直すとわかる。 ただ、それをあの一瞬で汲み取るのは不可能に近いけども。


    ------◆横筋02<順送り>≪設定はリアルのみ≫ だるまさんがころんだあるある。

    頭に残っているイメージとの「取り違い」での笑い。つまり「キプロクオ」


    ------◆本筋03<順送り>≪設定はリアルに見せてキプロクオのパラレルを使った複合型≫ 大統領の来日の章。

    大統領なのに『歩いて』≪異化されている≫『部屋を自分で予約』しようとする設定「ズレ」での笑い。

    本筋01で「キーホルダー」本筋02で「金属探知機」にされた【器具】が「部屋の鍵」になりキプロクオでの笑い。

    オチは、大統領≪強さの象徴として設定されている≫なのに泊まる部屋も取れず、旅館の部屋には霊がいて、しかも怖がる。帰りだがる。という叩き込みで弱さを見せていく 設定との「ズレ」オチ笑い。


    ------◆本筋04<逆送り>≪設定はリアル≫ 校長先生のお話の章。

    この最終章、実は【だまし絵】の手法が意図的に使われている。 具体的には16ページの「悪モノ」アップの画面。

    本筋01から「悪モノ」は黄色い目として認識させていき、最後のこの章では「貧血」というワードを使うことで 『黄色い目が眉毛になり目の下の細い線が瞑っている目に見えてくるという仕掛け』を作っている。



    是非、DVDを見直して欲しいのだけども審査員は当然だが、お茶の間の人もこの高度な細かい細工は気づきにくいと思うが、 最終章本筋04を見たあとに本筋01から見直すと、辻褄を合わせる為にちゃんと黄色い目の下に細い線が引かれているのがわかるし、 それを意識してしまうので2回目の視聴から「悪モノ」の表情が違って見えてくる。

    本当に凄い作品と言うのは絵画でもそうだが練りこまれていて1度見ただけでは良さはわかりにくいが、いろんなところから切り取れて 時間が経っても色あせない楽しみを与えてくれる。



以上ですね。

紙コント「悪モノ」の構成は 【17ページ61コマ】-->【本筋3本+横筋2本の5章編成】-->【全体03分55秒(ネタ03分53秒)】≪1コマ約3.82秒≫

この作品は【通常型ウメ】さん特有の(01)--相反を作り出し特異なズレを生み出している【二律背反】 (02)--笑いの核となる視点を生んでいる【ちょいサディズム】 (03)--もの悲しい笑いを生む口演も含めた【短調リズム】 (04)--独自世界観を創造する【道徳観念】 という【4大要素】がガッツリ入った作品に仕上がっています。

この前年、【初期型ウメ】さんの最後の年である2006年は紙コント「ヘルメット」で準決勝敗退していますが、それから1年、 【通常型ウメ】に切り替わった2007年におけるクオリティの成長度を感じ取れる作品であるのがこの「悪モノ」です。



----通常型ウメの【道徳観念】



【ウメ】さんの「紙コント」では彼女特有の【道徳観念】が全体の背骨として貫かれていることで作品に彼女しか出せない 【ウメらしさという統一感】、作品の匂いを演出しています。

いわゆる通常型ウメの【道徳観念】です。

これは【通常型ウメ】さんの『古き良き日本的道徳観』に起因するのであろうと 『通常ウメ連絡会』では言われています。

お笑いのテクニックを簡単に説明しておきます。 この概念は【ウメ】さん攻略では必須となりますから『連絡会』に入会希望の方はバッチリ予習をしておきましょう。
通常型ウメの【道徳観念】とは、通常型ウメの持つ 『現象に対しての可否』であり、それが揺ぎ無いモノとして定着している為に 『相対する世界』に対し『エッジの効いた差異を作り出す』という事になります。
「悪モノ」で言うと本筋01『悪モノがハローワークの章。』の背骨になっている (01)【人を見かけで判断しない】 これが「絶対値」となっているから「人を見かけで判断する人たち」との出会いで設定でエッジが立って 【ズレ】≪ストーリー的な不安定さ≫を起こさせやすくなっている。

これは「脚本の書き方」というハードカバーな書籍の応用編なんかを買って読むと必ず載っている童話などで使われる手法。 アンデルセンとかね。

図にすると



こういう感じになります。 そしてこういう【通常型ウメ】さん特有の【道徳観念】の背骨に【ちょいサディズム】とニヒリズムの源泉【二律背反】が 物悲しさをを誘う【マイナー調】で口演されて【通常型ウメ】独自世界を構築しています。



----『道徳観念』から読み解く【通常型ウメ】



おそらく【通常型ウメ】さんの世界には 万物の「現象」に関して無意識化で勧善懲悪のようなハッキリとした線引きがあって、 その「リアル」がハッキリしているから一方の相対する「パラレル」にエッジが付けやすくなって 「ズレが和製古典本的な匂いがする」と言う 定説が学会では主流となっています。

【通常型ウメ】さんにおける【勧懲】の形成過程をもう少し踏み込んで読み取って見ましょう。 ここからはわからない人には全くわからなくなりますから、そういう人は飛ばしてください。

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例えば、【殺人】というのは「リアル」で殆ど人にとっては否定的現象です。 しかしながら、これは生まれ持った感情だけで構成されるのではなく「集合のヒトツ」としてその人の後天的な 学習などによって作られた感情なのです。

なぜなら、同じ殺傷でも人でなく豚や牛はどうですか? それに国や地域、環境によってはどうでしょう?大学の心理学を取ると最初に講師が講義のツカミで話すやつです。

幼い頃に、こういう学習という教育がなされないまま育つと【殺人】という「現象」にでさえ曖昧な否定であったり 中には肯定してしまう思考になるのです。つまり、古来、宗教等からそういう観念が家庭に持ち込まれ親が 幼児期になにかの「現象」についての「白黒」をハッキリと教え込んでいくというのが 【しつけ】でありこれが連続して【道徳】となるわけです。

従って、大人になった人間の持つ【道徳観念】というのは、そのままその人間が育った家庭環境を反映し 「進歩的」であるのか「保守的」であるのか等々それが作品の作風に強く出ます。 バックグラウンドから作品を鑑賞するのは芸術作品を読み解く上で基本となります。

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ごくごく当たり前ですがプロの美術史家などは芸術批評を行う為にその時代の関連文献を読みます。 しかしAとBという作品を繋ぎ合せて行く過程で糸が途切れる事は間々あります。接着をどのような方法を取っているかを簡単に言うと、

例えばその人間≪作家≫がある「現象」に対して曖昧であればその家族はそういう「しつけ」があまり行われなった責任感のない放任主義、それとも『子供に対してあまり熱のなかった家庭』であったのだろう。とその人間の持つ環境バックグラウンドを予想できるわけで、 そこから再び批評に戻して論じるという作業を深く深く何度も行っているわけです。

それならば今後はオモシロ【コント】や【漫談】等の作品に対しても同じようなアプローチが求められるべきでしょう。違いますか?そうですか。



----『道徳観念』から読み解く本当は怖い【悪モノ】



【通常型ウメ】さんの作品に注釈を付けて『非常にハッキリとした道徳観念』を浮き立たせてみましょう。

まずは次にあげる本筋01『悪モノがハローワークの章。』の02から07コマ目までを。

「お母さん、ハローワークに行ってきます。」

気をつけなさいよ。

※ 「ハローワーク」という社会適応の象徴へ順応する「悪モノ」≪人間側から異化された存在≫と家族という集団性にある母子愛を初期設定し

「悪モノ」という存在にリアル社会が思い込む姿との「ズレ」を演出。



わー悪モノだー。

こないでー。

※ パラレルの「悪モノ」を見かけで判断する我々が存在する「リアル」側への皮肉です。 実はココは【通常型ウメ】の『ちょいサディズム』により自分達の姿を写されて笑っている事に気づかなくては 本当の紙コント「悪モノ」オモシロさは味わえません。

我々人間が単にミカケが違う≪異化された象徴としての≫モノへの恐れや攻撃性など【通常型ウメ】の「道徳観念」から不思議に見えるものを 直接見せると様々なところでカドが立つので極端に比喩象徴化して「悪モノ」で見せているわけです。

具体的に言うと「悪モノ」を【異化的要素】である黒人(肌の色)、被差別部落(制度の中にあった)、ガイジン(国籍)、ゲイ・レズ(セクシャリティ)、etc..などに置き換えてみると 彼女が本来持たせようとした物語の意味がわかります。



「すいません」

わっ、悪モノ。

「何か仕事はありませんか。」

※ ここも同じく、「順応化」しようとする異化の象徴である「悪モノ」に対して我々、人間側≪集合体として多数≫が取る態度が、 本来「順応への努力」などの態度に向くはずであるべきという【通常型ウメ】の「道徳観念」からエッジを立て、

我々人間側は、ミカケなどの【異化的要素】という【タグ】、 表面的な部分にだけ目がいくという皮肉ですね。『ちょいサディズム』の味付けをされて 表現されています。



ヨシ、みんなで懲らしめてやりましょう。

※ 異化の象徴である「悪モノ」に対して我々、人間側≪集合体として多数≫が取る典型的な態度である【攻撃性】を皮肉って見せているわけです。

ここのポイントして手を挙げている【男】が象徴的に公務員のように描かれているのも、そういった【攻撃性】を特定の人間だけが持ている わけでなくリアル社会で一見自分の意見が無い様にセットされる公務員のような人間に【攻撃性】を持たせているのが鍵です。

特定のマッチョマンでなく、強面でなく、ごく普通の人間も集合体として多数になると当たり前のように【攻撃性】を肯定する。



まちなさい。この悪モノはまだ何もしていないよ。

※ ここからが【通常型ウメ】が、あまたいる十把一絡げ芸人と違う【本物の奇才】たる証明である展開を見せていきます。

異化された少数者である「悪モノ」に対して、リアル社会の構図でもよく登場してくる全体の流れや体制に対して反対する「賛同者」をここで登場させます。



「ありがとう。ぼくは普通の人間になりたい。」

うん、それ脱げばいいよ。

※ そして、ここが【通常型ウメ】たる面目躍如。『ちょいサディズム』を帯びた独自世界への扉です。

救いに感謝し、異化の象徴である「悪モノ」に対して「【異化的要素】を取れば良い。」と答える「賛同者」。強烈です。

結局、「賛同者」は異化された象徴である「悪モノ」への地位向上抗弁する事が目的でなく単に自分自身の行動をヒーロー化する道具としての存在。 問題の本質を全く理解せず、体制、多数への単なる反対。

「賛同者」とは リアル社会への自分の存在感を見せ付ける為の材料に「悪モノ」を利用しているだけの人間として猛烈な皮肉を持って描かれていきます。





紙コント「悪モノ」の一部だけを『道徳観念』という視点から詳説しましたが【通常型ウメ】さんの紙コントだけが何故か心に響く。 という人たちへ与えている不思議なメカニズムのヒトツの要因です。

これが『本当は怖いウメの紙コント』という所以です。 おそらく、ブログなどで「【ウメ紙胸キュ】な症状になった。」と感想を書いている極わずかに存在するコアな【通常型ウメ】さんファンの 人達というのは頭でなく心でそういった【通常型ウメ】さんの 隠された意図を感じ取れる【敏感ココロ】なタイプの人間なのだと思います。

ちなみに、自分は、もちろん考察者であり特に【通常型ウメ】さんのファンというわけではなく 構造分析して初めて 『わっ、【通常型ウメ】さん。ミカケあんな感じでぼんやりなのにマジでスゲーな。』という大多数の人間側タイプな人です。



----紙コント「悪モノ」の見所と味わい



◆高度な鑑賞として、 今回は【ウメ】さんの「バックグラウンド」から来ているのであろう【道徳観念】とホンモノであっても社会に見出されない 奇才の証明を感じて欲しいと思います。

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◆少し話は飛びますが、世の中には、「モンスター」がいます。 それは、浦沢直樹のミステリー漫画だけの世界でなくありとあらゆる世界にいます。

幼少に足の指で涙を使って生き写しなネズミを描く雪舟であるとか、 オリンピックで100メートル金メダルを取る選手なども恐らく常人が努力ではどうしようもない超えられない壁があり、 天から生まれ持って才のアドバンテージを与えられたそういう人間がが我々と同じスタートラインに立つと「モンスター」 となります。

身近なところでは同じ事をしても異様に営業成績を上げる生まれもった 「人当たりのよさ」「巧みな会話術」「さわやかで清潔感のある風貌」「いくらでもいける酒の強さ」を備わっている絶対にかなわないヤツ。 など常人な我々からすると残念ですが存在するんです。

普通の社会生活を送っていてさえ誰もが感じた事のある「モンスター」。

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◆ とうぜん、お笑い。【TV演芸】の世界にも。

ドコから来るのかわからないナックルのような「ズレボケ」をフリートークで普通に叩き込んでくる 【ダウンタウンの松本】さん。

尋常じゃない反応スピードで「トーク廻し」する【さんま】さんで あったりとかその世界の住人でないド素人が見ても「モンスター」は幾人も存在しています。

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◆どの世界にも「モンスター」は存在します。

しかし、こと芸術・芸能に関して「モンスター」は必ず見出されるとは限りません。

そこが「モンスター」観察の一番オモロなところです。

実は、そこが今回の紙コント「悪モノ」鑑賞で感じながら見て欲しいポイントです。

演芸でなく アート鑑賞でも行き着くオモロはソコだったりします。

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◆アート。特に絵画の世界で「モンスター」は日本でも沢山いるのですが。

もっとも解りやすい例でいうと皆さんもよくしっている「ひまわり」などで有名な【ゴッホ】などです。 現在、美術界において彼の芸術性の高さを否定する美術史家はホボいません。

ミカケとは違い毛糸を使っての緻密なパターン構成など 彼の独創性を含めた色彩感覚について様々な国で多くの人たちによって研究され賞賛されています。

それでは、彼の生前に絵は画商等で幾枚ほど売れたのでしょうか?

資料に拠れば画商経由で1枚です。それも親類が絵を取り扱っており、お情けで買ってもらったのかもしれません。

でも【ゴッホ】はまだ運が良かったのです。多くの気づかれぬまま死に無となった多くの「モンスター」と違い 彼が死んで後に「モンスター」である事が多くの人に確認されたわけですから。

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◆ 以前、ダウンタウンの松本さんの才能を浜田さんが『天然モノにはかなわんからな。』とトークで語っていました。

普通の常人からすればズルのようなアドバンテージを生まれ持っている「モンスター」が存在し、ちゃんと浜田さんもそれを わかっていて自分はどうすべきかを語っておられたのを聞き逆に【浜田】さんて凄いな。と

数年前、【浜田】さんの話を聞いた時と同じような気分にさせられたのが、 最も世界で有名な日本人現代アートの旗手【村上隆】さんが芸術で売れるって事は、戦う世界の仕組みを『把握』して自分を『認識』し『自己演出』していく事が鍵になる というような趣旨を、ご自身の著作

『芸術起業論』 の中で 語っておられたのを読んだときです。

分野は違っても『才』を売る世界と言うのは共通項が多いのだなぁ。と

つまり、前述の【ゴッホ】は「芸術で売れる」という趣旨を理解できない不器用な「モンスター」だったのだと。 『芸術起業論』 は「自分には才能があるのに売れない」と思ってる人は絶対読むべき本当に名著。

そして、単なるダウンタウンという【現代芸能】「モンスター」は いかにして【TV演芸】において「売れっ子モンスター」であるのか?の答え

才を製造するダウンタウンさんは、やはり吉本興業という才を「見抜き売る」専門企業と不可分セットで「売れっ子モンスター」であるのだと確信できる。

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◆長い前フリがあってここから本論。 そして【通常型ウメ】さん。

彼女は間違いなく「モンスター」です。

グリムやアンデルセンが如く何度も楽しめる【普遍性】明らかに他のフィリップ芸人と比較して抜けてる【クオリティの高さ】 それも、理論でなく感覚で作品のクオリティを上げていける天然系の奇才です。

ただ【通常型ウメ】さんが【TV演芸】において「売れっ子モンスター」になるのかは全くわかりません。 それは彼女が無敵なほど不器用な「モンスター」だからです。

独自の世界を構築し玄人からは高い評価を受けながら人間的不器用さから一般受けせず転がりながら死んでいった 【長谷川利行】のような【通常型ウメ】さんと同じ匂いがする芸術家のような末路も可能性としてはあるのでしょう。 そういう鑑賞をする事で時代の繰り返しを感じる事ができるはずです。

もちろん【通常型ウメ】さんが【TV演芸】において「売れっ子モンスター」になる可能性が全く無いわけでは無いのでしょうが 【TV演芸】というフレームに対してのアプローチを戦略的に変えないと旧来方法を使ってどう登る道があるのか全くわかりません。

大手以外は【見抜き売る】という人材もノウハウも持ち合わせておらず、 【単に出てきた芸人を管理する。】という現状で ≪今後、ネットと電波など媒体がミックスしてくる未来では、 多メディアに対応してサポートや演出する芸能事務所の重要性が今以上に増してくるわけでその重要性を正確に理解している某大手芸能事務所は 芸人育成学校の次にサポート人材育成学校に力を入れ始めている。≫

戦う世界の仕組みを『把握』して自分を『認識』し『自己演出』していけない単なる【現代芸能】「モンスター」【通常型ウメ】さん。 は、 生前、売れっ子となれず、もがきながら死んでいった多くの芸術家と屍を共にするのかもしれません。

しかし、彼女の作品は時代に流されない【普遍性】を帯びており、彼女がいなくなっても必ず作品は再評価されます。 たいてい【演芸作品】というのは時代で劣化していきますが、【通常型ウメ】さん。の作品は5年後、10年後にもある一定の クオリティを維持しており、そのとき鈍感な大勢の皆が驚くのです。

そして、どの時代でも同じく評論家は 『僕は昔から彼女の作品の持つ、独自性や感覚の鋭敏さには驚いていたね』とか、 作品集と題して『絵と文字』をいろんな角度から評価してみたり、作品になる前のエチュード集を巻末に添えるわけです。

まさしく「もののあわれ」です。

そういうズッと未来から過去を鑑賞するという楽しみ方は絵画だけでなく演芸にもありますので【通常型ウメ】さんの作品で試してみましょう。



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PS: 念のため。演芸好きなオイチャンとしては、もちろん【ウメ】さんが【TV演芸】において「売れっ子モンスター」でなくても【バカリズム】さんのような「売れっ子」になっていただければ単独DVDを発売してもらえるでしょうから【ウメ】さんには転がって死んで欲しくはありません。

なにわともあれ、【DVD紙コント集】を熱望です。絶対出すべき!

なので2010年R-1で「準決勝の補欠」までに残ってTV露出-->勢いで【ウメの紙コント集DVD】発売という「あると思いますパターン」を実現して欲しいの。DVD!、DVD!,DVD。