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2009-11-27

【いとうあさこ】DVD販売から考察する現代芸人プロダクト・サイクル。 2009_11_27_[FRI]



2009_11_27_[FRI]



2009年後半から『TV演芸』等電波メデイアでの露出度が増えて文字通り現在進行形の波が打ち寄せてきておられるピン女芸人【いとうあさこ】さんが初の単独DVD『天真爛漫~一度おさわがせします』を出されたので購買と視聴。

いつもの如く、現代芸人プロダクト・サイクルにおける 売り手側≪事務所のマネジメント側≫の思惑を考察。


---見出し---
  1. ◆DVD『天真爛漫』の構成。
  2. ◆『認識』とワライメカニズム。
  3. ◆『TV演芸』における【売れサイクル】
  4. ◆DVD『天真爛漫』リリースの意味合い。
  5. ◆『お試し期間』におけるウメと鳥居みゆき。
  6. ◆DVD『天真爛漫』はドコに向かうのか?


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◆DVD『天真爛漫』、構成。


とりあえず、プレスのリリースレターから。



商品の説明

内容紹介
今が旬のアラフォー女芸人いとうあさこ 30代最後のDVD!! 観る人全てに勇気を与える自虐ネタ満載! 特典映像には、スタッフ全員の反対を押し切って撮影された30代最後のお宝ショットありのイメージビデオ「シーサイド・ラブ」を収録! イライラと笑いの共存がやみつきになる、いとうあさこ渾身の一作!!

【作品紹介】
鉄板の新体操ネタではおなじみのリボンに加え、ボール・フラフープ・中国ゴマ・シガーボックス・組体操まで取り入れたTVでは観られないフルバージョンを収録!

【収録内容】
南ちゃん“恋愛ver.”

あなたとバーチャル 朝起こし編

南ちゃん“結婚ver.”

あなたとバーチャル 日曜のブランチ編

南ちゃん“年齢ver.”

あなたとバーチャル こんにちは赤ちゃん編

南ちゃん“運ver.”

あなたとバーチャル 和室でお茶編

南ちゃん“日頃ver.”


【キャスト・プロフィール】
【いとうあさこ】マセキ芸能社所属。1997年にコンビ「ネギねこ調査隊」でデビュー、2003年5月よりピン芸人として活動。2009年6月4日放送「ザ・イロモネア」の『ゴールドラッシュ』では3週勝ち抜き。さらに翌6月11日の放送では初出場で100万円を獲得。その他、多くのテレビ・ラジオに出演する、今が旬の女芸人。 2009年07月24日発表のオリコン「好きなお笑い女性芸人ランキング」第8位。 【番組出演等】 「爆笑レッドカーペット」 「爆笑オンエアバトル」「エンタの天使」「ザ・イロモネア」「おもいッきりDON!」「とんねるずのみなさんのおかげでした」 他

【特典映像内容】
「シーサイド・ラブ」

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
「爆笑レッドカーペット」などで人気急上昇中のピン芸人・いとうあさこの自虐漫談集。「浅倉南39歳です!」で始まるお馴染みの新体操ネタほかに加え、特典映像に懐かしの名作ドラマをオマージュした人形劇を収録予定。

内容(「Oricon」データベースより)
ブスカワイイキャラクターで今が旬のアラフォー女芸人・いとうあさこの観る人全てに勇気を与える自虐ネタ満載のDVD。


DVDの基本 構成は、「TV演芸」や「営業用演芸」の南チャン【ショートネタ】と 今後の展開を意識した「あなたとバーチャル」と題した【演劇コント】を交互に織り交ぜた 2本立て。



もちろん、オイチャン世代では誰もがリアルタイムで見ていた『毎度おさわがせします』をもじった「パロタイトル」からわかるように 全編「ベタ」なノリが最後まで続きます。



特典映像もまさしく【THE・昭和】。 オイチャンたちの少年時代≪80's≫のアイドルが演じるドラマ仕立てを40歳の女芸人さんが普通に演じると そこには懐古趣味とは少し違った感慨が生まれるんだと、このDVDが教えてくれました。



シーサイド・ラブというネーミングも作り手側の意図や狙いが見えて個人的にも面白かったです。



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◆『認識』とワライメカニズム。


【いとうあさこ】さんの『TV演芸』ネタもそうだが、 このDVDは特に「ベタ」な笑いの破壊力を感じる作りになっている。

もちろん、笑いの壷は人それぞれなので ≪一般的に笑いは文化や素養など個別の内外環境に大きく左右されると言われている。だから国によって笑う壷が大きく違ってくる≫

誰もがオモロなモノとは存在するわけなどなく

たとえば、外国での「ベタ」なワライが起こる次のHBO Onlineの動画。Canadian Border Patrolを見て、



あの靴下の履き方や喋り方。や対照的なインタビュワーを見て意味を飲み込んでワライが起こる人は、その笑いが起こるであろう地域における歴史的背景や文化的差異を理解していたり、

笑われる方を笑う側が内心どう見ているかといったような文化的素養があるわけです。

「ベタ」といえば 次のBill CosbyのDrinkingも見て



メカニズム的には完全なる「ベタ」に違いないのだけども、

『ワラえる。』とは、時代の社会的背景が理解できる人であり、

その共通理解をもつ事で何度見ても笑いが起こるでしょうが、まったく興味がない人や理解が届かない人は、 英語の壁よりも、もっと大きな認識という『ワライの壁』があるわけです。

実はコレ、

構図的には 【いとうあさこ】さんのDVD『天真爛漫』に入れ込まれた「ベタ」で『ワラえる。』か?という問いに対する答えと同じで

【みなみキャラ】で演じる「昭和」であったり「80's」といったキーワードに対して視聴者側が 認識という『ワライの壁』を超える事ができるか?という事。というわけです。

笑いにある「認識」をいかに「共通項」とできるか?はたまたその「認識」のターゲット層をドコへ向けるか? 笑いを売るマネジメント側の頭を悩ますポイントでもあるのでょう。



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◆『TV演芸』における【売れサイクル】




オイチャン、 個人的には浪曲や落語、講談と言った【古典芸能】の方が昔から好きでシッタカで喋れるほど頭でかっち。 そういう人、たまに見かけるでしょ?

しかしながら、どんな分野でもコレをやると必ず 『オマエは何なんだ?』 という忌み嫌われるタイプになってしまう事を知っているのでリアル社会では気をつけている。

だからネットでは大いに頭でかっちヤッタルデ!

というわけで本当はよく知らない【現代芸能】に関して威風堂々と『芸人プロダクトサイクル』における【いとうあさこ】さんのDVD発売を考察する。



【売れた芸人】さんの類似値におけるパターンを見ていくといくつか共通していることがある。

それは芸人さん本人よりも【売れサイクル】という波に乗れるか?というという関門に対して適切な処置を施しているか? という

マネジメント側の「スタッフ力」だ。

これは絶対に間違いない。

名前は挙げないけどもココ数年間の『TV演芸』において露出度等の換算において 波が来ている芸人さんが【売れサイクル】に乗れずに一瞬で消えていくパターンを考察していると共通して 「事務所」などのマネジメント側が、その場に応じた戦略や戦術を打たないで消費ばかりが行われている事が多いのに気づいた。

もっとハッキリ言うと【売れサイクル】に乗った芸人さんの側には、 やはり例外なくマネジメント側の処理が上手く行われている。

ポイントは、いくつもあったのだけども 例えば『TV演芸』における第一次の基本【売れサイクル】 を二人の奇才女芸人【鳥居みゆき】さんと【ウメ】さんで俗に言う「お試し期間。」に至る過程までを構図で表すと


  1. きっかけ。-->
    事務所が大きいとバータもあり、小さな事務所の場合はココまで辿り着くのも。

    「ネットの恋愛中毒のマサコの衝撃」-->
    【鳥居みゆき】さんもネタの実力があっても芸域がTV向きでないためにサンミュージックに入らなければ確実に、この竹山さんMCの「きっかけ」も無かったわけです。そういう意味では、スカウトの目利き勝利ですね。

    【ウメ】さんは、オーソドックスな「紙芝居」風演芸に斬新な独自演出を認められて 「フリー」の芸暦も数年でありながら「R-1」の準決に行き。それきっかけで事務所が決まります。


  2. あたり。-->
    実力を証明するモノです。大手で1番目の「きっかけ。」を比較的早く掴んでも「アタリ」を早く付けないと実力が伴っていないと判断され 特徴のないその他大勢の芸人として新しい芸人に押し出される形で消える可能性が大きくなります。ここを通過しないで消えていく方が大半です。

    「R-1決勝」「ピンモネア初の100万円」-->
    【鳥居みゆき】さんは、元々ネタの実力があったわけでサンミュージックに入った事で「きっかけ-->アタリ。」と比較的スムーズに来たわけです。

    【ウメ】さんは、ネタの実力により「R-1」決勝で「アタリ」付け期間を突破します。


  3. お試し期間。-->
    芸人さんの芸力とマネジメント側のスタッフ力が試される期間です。 「あたり。」を突破すると色々な番組からお試しで呼んでもらえるようになります。 ココで【お試し期間。】を人気のバロメータであると勘違いすると番組を消費するだけとなり消えていくパターンが多いです。

    様々な「TV演芸」での試用-->
    【鳥居みゆき】さんも、この期間ではいくつかの失敗と成功を繰り返し、この期間で成功しなかった番組からは全くその後もお呼びが掛かりませんが、ドッキリの「ロンハ」やインタビューでの「朝の番組」などヒットを打った番組にはコンスタントに登場するようになります。

    【ウメ】さんとマネジメント側は、残念ながらココを突破できませんでした。


  4. 業界内外の支持者。
  5. 次の形態。


というコレが『TV演芸』における第一次の基本【売れサイクル】 パターンのようです。



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◆DVD『天真爛漫』リリースの意味合い。




今回、DVD『天真爛漫』リリースされた オイチャン世代の期待の星である【いとうあさこ】さんは、事務所も浅草を中心とした名門の「マセキ」で

(01)きっかけ。-->に関しては多くの深夜のネタ番組での【みなみキャラ】で 突破し

(02)あたり。-->に関しても「ウッチャンナンチャン」さんが MCの「イロモネア」で「100万円」を獲得し

(03)お試し期間。-->の軌道に乗りつつあり、 2009年後半からキー局のメディア露出も増えてきています。

多くの芸人さんが遭難する(03)お試し期間。をどう迎えるのか?どう戦うのか?ココからは本当の意味での 「事務所」と「芸人」さんとタッグを組んだ勝負となります。

つまり名前は出しませんが、芸人をパブリックに乗せる為に【銭を切る】という投資をココで打たないと 【お試し期間。】を乗り切れずにガス欠でファーストアタック失敗となるパターンが圧倒的に多くなってくるからです。

もちろん、その一環としてのアイテムが今回の『天真爛漫』のような【DVD】です。もちろん売れることに越したことは無いですが、この時期においてはそれは二次的であって

一義的には儲ける為に打つ戦略というよりもモット多くのリターンを生むためにヒットを打ち『TV演芸』でレギュラーを獲得し留まるまで少しでも(03)『お試し期間。』を延ばす為に必要な認識を浸透させる媒体としての投資という事のようです。



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◆『お試し期間』におけるウメと鳥居みゆき。




この【売れサイクル】における初期の「(03)お試し期間。」は芸人さんにとってもマネジメント側にとっても本当に重要だ。

そして判ったのは【鳥居みゆき】さんの「(03)お試し期間。」≪現在も続いている≫にサンミュージックのマネージメント部が、 どういう動きをしたのかというのを調べてたらこのように構造的でなくてもアイドル育成などで この時期の重要性を体質的に理解していて【鳥居みゆき】さんが(03)お試し期間。のサイクルに入った途端に 【鳥居みゆき】という商品へガンガン初期投資しています。

実は、ココで【鳥居みゆき】さんと【ウメ】さんと決定的な差が生まれます。タラレバですが、 あの時期にマネジメント側が赤字でも【ウメ】さんの【DVD】を出さなかったり 目に見えるかたちでの投資がなかったのは(03)お試し期間。 が極端に短いサイクルで終了した一因となったのでしょう。

ピカソやダリの絵を好きでは無いけども、その絵が持つ意味や、その時代に与えた偉大さは素直に理解できるように

オイチャン個人的には、【ウメ】さんのファンというわけではないのだけども ネタに関しては自分が見たことのある女芸人さんの中で 「普遍性」や「新規性」「ズレのキレ」どれをとっても質が圧倒的に抜けてると思ってる。 まぁ絵の世界なんか、そういう才能を持ちながら終わっていく芸術家は山ほどいるのでなんら不思議ではないし、 おそらく【ウメ】さんの作品は時代に劣化しない事が皆にわかる10年後か20年後か判らないけども時間が証明するのだと思う。

もちろん投資したところで絶対に回収できると言う保障は無いわけですが、でも買わないと宝くじはホボ当たらないのと 似ているのかもしれません。それより、もっと重要なのは一旦、この【売れサイクル】から離脱すると復活が難しいと言う事実です。

この(03)お試し期間。-->は絶対に 芸人さんだけでは戦えないわけで、 戦うための弾である「銭」はもちろんですが、売り方などの戦術から今後を見据えた戦略など まさしく「スタッフ力」が試されるわけです。

サンミュの【鳥居みゆき】さんの場合は、 【DVD】の投入時期もそうですが、内容を見ても新人さんが始めて作る金額の投資でないのは一目瞭然ですし、

とにかく芸人さんも必死、マネジメント側も必死に「ヒット」を打つまで、大掛かりな「単独公演」に第二段の「DVD」とバカデカイ看板などお笑いの新人ではありえない広告費、それに平行して「自主制作映画」と立て続けに弾を撃ちまくります。

こういう視点で見ていると、一見華やかな世界も芸人さんの実力ではどうにもならない世界でもあり厳しいなぁ。と同時に 以前、それ関係の書籍で【セイントフォー】のくだりを読んで話半分としても芸能界と言うところは恐ろしいところなんだなぁ。と、

そして、その業界で残ることについてオイチャンの大好きな【島田紳助】師匠がラジオなどでよく言われていた言葉を。

『芸能界では人気者である必要は特に無い。いかにTVならTV業界で残るかが一番重要。人気があると言うのは残るためのヒトツの手段でしかない。』

※このままではないがニュアンスはこういった感じの事を昔からよく言われていた。



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◆DVD『天真爛漫』はドコに向かうのか?




オイチャン世代の★【あさくらみなみ】もヨワイシジュウとなり、ますます「ベタ」な笑いの破壊力を高めていくのだと思います。

2010年は【あさくらみなみ】の中の人である【いとうあさこ】さんの本格的な (03)お試し期間。-->に突入し、【島田紳助】師匠が言われる「残れるか?」という 戦いが本人の意思とは関係なく開始されます。

この「(03)サイクル」時に【業界内外の支援者】を見出しポジションの確保とレギュラー枠の奪取というミッションです。

とりあえず、パターンとして「(03)サイクル」に留まるために採られる可能性が高い要素を挙げて考察しておこう。

  1. 私生活の切売り。-->
    「青木さやか」さんがコレで乗り切ったようにリアル「恋人」の追跡や「家族」の出演。

    【いとうあさこ】さんの場合は、お嬢様という過去?があるのでそのアタリの切込みはあるのではないかと予想。 【学友】やネタにしている【妹】さん、銀行家の両親や兄などどこまで提供ができるか。

    あとはベタな【お見合い企画】や現在も行っておられる【ダイエット】などの変身系企画。 ただ、この変身企画は数はそれほど打てない。


  2. 新しいネタ出し。-->
    「(03)サイクル」に入ると露出とともにネタが陳腐化していきます。ようするに飽きられてくるわけです。 そしてTV演芸世代は同じネタを二度見ると笑わなくなります。

    多くの芸人さんが「(03)サイクル」で忙しくなり-->ネタが書けなくなり-->ストックが尽き--> 同じネタを連発-->【視聴者】にマンネリ芸人の烙印を押され-->「退場」

    というパターンを踏んでいきます。

    【いとうあさこ】さんの場合は、【あさくらみなみ】のテイストを残しながらも新しい笑いを生み出していけるか?

    ここもやはり作家さんやマネージャーなど客観的に判断やアドバイス、 次のネタ作りのヒントをもらえる「スタッフ力」が必要になってくるのでしょう。
  3. ポジショントーク。-->
    「(03)サイクル」でおそらく一番の肝になってくるのがこの【ポジショントーク。】の出来不出来のようです。

    自分をどれだけ客観的に捕らえているかという力であり、 【採用権者】であるディレクターなどがどういう役回りを求めて 起用したのかを見抜く力です。

    必ず起用に関してはポジショニングに対する「ディレクション」があるわけでガヤであっても常に作り手がどういう絵を描いて いるのかを的確に読み取り、自分の望む姿よりも製作側の「ディレクション」を優先できる頭の良さを作り手側へ 印象付けるか?「人気者より残る人」

    と言うことなのだと思います。


  4. 大きく縄へ。-->
    この「(03)サイクル」でヒットを打つために大きく縄をかけて行かないと全くかすらないまま終わると言う事態もあるようです。 【鳥居みゆき】さんも「歌」に「演技」そして「執筆」と兎に角もドコでヒットが生まれるかわからないわけで

    そこもマネジメント側と様々な可能性を探りながらできるだけ広くストライクゾーンを取っていくのだと思います。

    【いとうあさこ】さんの場合も、演劇出身であり毎年コンスタントに舞台を踏んでおりDVDの中にも【演劇風コント】を入れ込んできたということは業界への強いアピールの意味もあるのだろうと意図を推察できるわけです。


さぁ、そしてピン芸の祭典【R-1ぐらんぷり2010】が大人の事情か2009のDVDが発売されないままハジメリました。



この画像にあるようにR-1ぐらんぷりが【TV演芸】である限り、色味からも 必ず女性枠は【1つ】は確保されているわけで、

芸人の 【売れサイクル】における 『お試し期間』に繋がる「(02)あたり。」トリガーを弾くべく

この1、ないし2つの椅子に向かって 女性芸人の熾烈なサバイバル競争が始まるわけです。



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