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2009-09-13

【ウメ】の1人コント『料理番組』オンバト版[2009.08/29]構造分析と時代。 (c001-010) 2009_09_14_[MON]



2009_09_14_[MON]



【通常型ウメ研究所--サブ・テキスト】


『ネット媒体』が『電波媒体』とクロスしてきている現在を【現代芸人】の現象から捉えディスプレイの向こう側から適当に考察する 奇才【現代芸人】シリーズ。【通常型ウメ研究所--サブ・テキスト】。

【独自の世界観】と【キレのあるズレ】で見るものを笑いの【物悲しさ】世界へいざなう、 奇才女芸人【ウメ】。

常に玄人ウケする一見しただけでは見抜けない奇才女コント師の放つ練りこまれたハイクオリティコントを【通ウメ所】が、どのサイトも取り上げない完全独自目線で 勝手に分析と適当な考察する。

今回は、 【09型ウメ】さんの【爆笑オンエアバトル】版(2009.08/29)での1人コント『料理番組』です。


【通常型ウメ研究所--シリーズ】--目次--
  1. 『料理番組』 「図式化モデル」と設定
  2. 『料理番組』骨組みと段落分析
  3. 『料理番組』ピークに動物モノマネ
  4. 『料理番組』コントに時代の違い
  5. 『料理番組』は構成がトテモ綺麗
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1人コント『料理番組』



【オンエアバトル】---1人コント『料理番組』

練られた面白いネタを判断しにくいと思われる 素人が判定するオンバト≪ダウンタウンの松本さん曰く≫ でさえオンエア率が8割5分以上(875)に、全8回の平均が430オーバーというネタに関しては女性ピン芸人としては高い評価
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爆笑オンエアバトル@「ウメ」戦績
-->オンエア率「875」(07/08)
-->平均KB「432KB」(3456/8)
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(08)2009.08/29(オン)「413」-->1人コント「料理番組」
(07)2008.02/01(オン)「397」-->紙コント「病院」
(06)2007.10/19(オン)「397」-->紙コント「かなづち」
(05)2007.07/13(オン)「449」-->紙コント「ガラクタ」
(04)2007.04/06(オン)「441」-->紙コント「でっぱり」
(03)2006.12/15(オン)「493」-->紙コント「悪モノ」
(02)2006.09/01(オフ)「381」-->紙コント「病院」
(01)2006.05/05(オン)「485」-->紙コント「フロ」


※以下の【お笑いに関する分析】に関して、基本用語や論法はオイチャンが独自で考えたものではなく 【井山弘幸】さんや 【サンキュータツオ】さん等の【お笑い分析論モノ】 をアレンジして書いていますので下に書かれている意味がわからない人でオモロな理由を知りたい人は、 元ネタのお二人の書籍なりブログを読むとハッピーになるかもしれません。


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『料理番組』 「図式化モデル」と設定
1人コント『料理番組』

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◆ネタの構造を『図式化モデル』で現すと、

(「フリ」->ズレ「ボケ」-->「突込み」)×*

となります。この図式からこのネタは速度を付けてショートをドンドン落としていくという 【手数】重視の現代の【TV演芸】向きに作られているのがわかります。

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◆設定は、

【料理番組を収録】-->「シチュエーション設定」-->料理の「先生」とアシスタントの「山田さん」が登場する。

【アシ「山田さん」】-->「パラレル設定」-->ボケ担当。 実は、この「山田」という名前をウメさんは落語の「八っつあん」や「熊さん」等と同じ類型化の手法を用いている。

毎回、ウメさんの作品で「山田」君は素直で純粋だけどKYバカという設定をされておりヘビーな【ウメ】さんファンは「山田」君が出てきた時点で展開が少し読めて笑ってしまう効果が生まれている。

【料理「先生」】-->「リアル設定」-->ツッコミ担当。

【ただね、・・・】-->「ブリッジ設定」-->料理「先生」のフレーズを使って章を挟み込んでいる。




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『料理番組』骨組みと段落分析
具体的に骨組みを見てみましょう。

(01)「導入部」--[02]

【起】(02)「料理を紹介」--[04]

【承】(03)「下準備開始」--[03]

【転】(04)「調理の開始」--[06]

【結】(05)「時間がございません!」--[05]

(06)「サゲ部」--[01]

という【全六章】を21段落で構成されています。

時間は全体で「4分」≪240秒≫
【起承転結】部で18段「3分34秒」≪214秒≫

なので1段落≪(「フリ」->ズレ「ボケ」-->「突込み」)の3動作≫を「11.88秒」で連続して落としていっている。

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◆段落分析です。
    -------(01)「導入部」--[02]



  1. ◆高倉健です。≪つかみ≫

  2. ◆料理番組をやってみたい≪導入≫


    --【起】(02)「料理を紹介」--[04]



  3. 「料理を紹介してください」
    ≪フリ≫
    -->『わかりません』
    ≪ズレ「ボケ」≫
    -->「トンカツです」
    ≪ツッコミ≫

  4. 「材料を紹介してください」
    ≪フリ≫
    -->『木材300本』
    ≪ズレ「ボケ」≫
    -->「家を建てるのかな」
    ≪「ノリ」ツッコミ≫

  5. 「お肉とかですよ」
    ≪フリ≫
    -->『死んだ豚の肉、死んだ・・』
    ≪ズレ「ボケ」≫
    -->「死んだとか言わない」
    ≪ツッコミ≫

  6. 「ただね、その優しさは大事にしてください」
    ≪ブリッジ≫


    --【承】(03)「下準備開始」--[03]



  7. 「生のロース肉です」
    ≪フリ≫
    -->『お肉が柔らかい。』
    ≪ズレ「ボケ」≫
    -->「生だから食べないで」
    ≪ツッコミ≫

  8. 「下味を付けます」
    ≪フリ≫
    -->『塩でお肉が溶けません。すいません。』
    ≪ズレ「ボケ」≫
    -->「ナメクジではないです」
    ≪ツッコミ≫

  9. 「ただね、その責任感は素晴らしいです」
    ≪ブリッジ≫


    --【転】(04)「調理の開始」--[06]



  10. 「お粉に付けていきます」
    ≪フリ≫
    -->『天花粉です。』
    ≪ズレ「ボケ」≫
    -->「アセモがあるのかな。あとで付けましょう。」
    ≪ノリ≫

  11. 「とき卵に付けていきます」
    ≪フリ≫
    -->『医者の卵を用意しました』
    ≪ズレ「ボケ」≫
    -->「医師不足だから帰ってもらって。」
    ≪「ノリ」ツッコミ≫

  12. 「パン粉に付けていきます」
    ≪フリ≫
    -->『シャチハタかサインで良い?』
    ≪ズレ「ボケ」≫
    -->「それハンコ」
    ≪ツッコミ≫

  13. 「油で揚げていきます。油の温度は?」
    ≪フリ≫
    -->『37度2分あります』
    ≪ズレ「ボケ」≫
    -->「微熱。横になってて」
    ≪ノリ≫

  14. 「油から目を離さないで」
    ≪フリ≫
    -->『熱いよ。熱いよ。』
    ≪ズレ「ボケ」≫
    -->「そういう事じゃない」
    ≪ツッコミ≫

  15. 「ただね、その素直さは大事にしてください」
    ≪ブリッジ≫


    --【結】(05)「時間がございません!」--[05]



  16. 『時間がございません。コチラにロース肉を。』
    ≪ズレ「ボケ」≫
    -->「最初に戻ったね」
    ≪ツッコミ≫

  17. 「トンカツを用意して」
    ≪フリ≫
    -->『時間がございません。コチラにボンゴレを。』
    ≪ズレ「ボケ」≫
    -->「あとでいただきます。」
    ≪ノリ≫

  18. 『時間がございません。コチラに白手手長猿を。』
    ≪ズレ「ボケ」≫まさかの≪動物モノマネ≫
    -->「油があるから危ない。」
    ≪「変則」ツッコミ≫

  19. 「トンカツが揚がりました」
    ≪フリ≫
    -->『先生が女としてアガった?』
    ≪ズレ「ボケ」≫
    -->「女は死ぬまで現役」
    ≪「ノリ」ツッコミ≫

  20. 「盛り付けます」
    ≪フリ≫
    -->『生のロース肉を盛り付けました』
    ≪ズレ「ボケ」※最初の仕掛けに戻す天丼≫
    -->「もーーうーー」
    ≪ツッコミ≫


    -------(06)「サゲ部」--[01]



  21. 「料理番組は1人では大変だから止めときます」
    ≪「オチ」サゲ≫


の2箇所の部分は構成上、このネタ『料理番組』における大オチに向かうトップギア部分。



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『料理番組』ピークに動物モノマネ
トップギアで、まさかの「動物モノマネ」

口演では、徐々にスピードを上げていき、ちゃんと後半にピークを持っていっておりプロはヤッパリ凄いなぁ。と。

やってみたらわかるけども、プロのネタを文字起こしからトレースし、ネタを完璧に覚えて再現したものを自分でビデオ録画して違いを探ってみると 【テンポの調節】が物凄く難しい事に気付く。どうしても全体のリズム感が素人素人してしまいベタっとした感じに見えてしまう。

プロなんだから当たり前なんだろうけども【ウメ】さんのコントにあるテンポのメリハリに感心。

ブロック(章)ごとにちゃんとテンションの波ができている。 こうやって書くのは簡単だけど、実験的にやってみてもなかなかトレースできない。

個人的にヤッパリ一番笑ったのはショート連続でスピードを乗せていき一番のピークに差し掛かってきたところで、

それまでの流れを無視して「白手手長猿」でマサカの「動物モノマネ」が入って変則のツッコミでショートオチって。



何故トップギアで「動物モノマネ」を嵌めてきたのか?

素人審査だからというよりもネタを構造分析する人もいないだろうから、 この凄さに気付いた人は少ないだろうけどもネタの構造上、一番のトップギア部で「動物モノマネ」

【ウメ】さんは、やりたかったんだろうなぁ。もしMDMA無しでこの展開力は凄い。

何度見てもイキナリの「動物モノマネ」は笑ってしまう。 文字起こししながら構造分析してたら一番の山場になる部分が急にクルクル回りだして「動物モノマネ」から「変則」ツッコミでオチだから、おかしくて仕方が無い。

殆どの人は、構造分析しないからこれがどれだけオモロかわかんないだろうけども。

【ウメ】さんのカナリ低い【演技力】によって【表現力】は限定されているはずなのに、そのハンディキャプを乗り越えて 視聴者を笑わせてしまうという抜けてる【ネタ】の力。

やっぱり【ウメ】はマジ奇才だ。




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『料理番組』コントに時代の違い。
『料理番組』コントといえば、お笑いの設定では海外のコメディでもよく見かける定番中の定番で

今回、オンバトで披露したウメさんの『料理番組』もリアル世界の登場人物がパラレル設定のキャラに振り回されるという 構図的には、

吉本大好きっ子なオイチャンも御多分に漏れず大好きな ダウンタウンの「ごっつええ感じ」での『料理番組』コント「キャシィ塚本」と似てますが、

「ごっつ」と【ウメ】さんのとでは、 設定のパラレルとリアルが逆以外にも



ネタ構成が ミドルで大きくフリながら≪ヒトツのネタが繋がってて一回一回落としていかない。≫ 全体をロングで落としていく「ごっつ」に対して、

【ウメ】さんの1人コント『料理番組』は、ショートを高速でドンドン落としていくという 現代の【TV演芸】に合わせた全く異質なパターンになっているのがわかります。

構造分析して見比べると同じ『料理番組』というテーマを扱っていても時代によって【TV演芸】で求められる笑いというのは違う のだなぁと感じます。




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『料理番組』は構成がトテモ綺麗
プロの芸人さんの中でも【ウメ】さんはネタを練り上げていくタイプなので上のように構造分解すれば構成がトテモ綺麗なのがわかる。

個人的に色んな芸人さんのネタを構造分解して楽しんでいるんだけど、コレって本当に性格や癖が出る。

例えば、【鳥居みゆき】さんの場合は、



最初と最後の構成がトテモわかりやすく綺麗なんだけど承転の部分が語幹優先の独特のリズムで 繋げていくので入り組んでてトレースしても再現性が低い。 ≪構成よりも彼女独特の演技やテンポ、リズムで展開していくから≫

一方、ネタの構造分解をやっててわかったのが 【ラーメンズ】さんや【ウメ】さん場合は、「ズレ」や「キレ」で魅せていくネタが多く 構成は比較的綺麗で再現性も高い≪もちろんオモシロク口演できるかは別問題≫ので、

これからプロの芸人さんを目指す人やオモロ研究の人は 文字おこしからの構造分解するなら2人のようなタイプがトテモ参考になると思う。

当然、オイチャン達のような普通の人は【ラーメンズ】さんや【ウメ】さんのような「ズレ」や「キレ」がある「ボケ」が入れ込まれ、 尚且つストーリーとして展開力のあるオリジナルネタは、書けないだろうけども。

書かれたものを眺める事はできる。

コロンブスの卵と一緒でこんな感じで既に作られたネタを分解して考察するのは簡単なのだけどもね。




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