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2009-05-10

ウメの紙コント『授業参観』 味わう「パラレル」法則。 (u005-010) --2009_05_10_[SUN] --【通常型ウメ研究所--サブ・テキスト】



2009_05_10_[SUN]

【通常型ウメ研究所--サブ・テキスト】

『ネット媒体』が『電波媒体』とクロスしてきている現在を【現代芸人】の現象から捉えディスプレイの向こう側から適当に考察する。 奇才【現代芸人】シリーズ。【現象としての鳥居みゆき】に続き第二弾【通常型ウメ研究所--サブ・テキスト】。

【独自の世界観】と【キレのあるズレ】で見るものを笑いの【物悲しさ】世界へいざなう、 もうヒトリの奇才女芸人【ウメ】。

常に玄人ウケする一見しただけでは見抜けない奇才女コント師の放つ練りこまれたハイクオリティ「紙コント」を【通ウメ所】が勝手に分析と適当な考察する。

今回は、 【通常型ウメ】さんの【TV LIFE】版での紙コント『授業参観』 作者よりも詳しき解説エントリー。




ウメの紙コント『授業参観』 で味わう「パラレル」法則。



【動画へ】

まずは、文字を起こしながらポイントを見ていきましょう。

ウメです。よろしくお願いします。

紙コントやります。


    ------◆本筋01<順送り>≪設定は忍者のパラレルと学校のリアル複合型≫ 授業参観で作文の章。

    学校の授業参観という『リアル』と生徒に1人だけ忍者がいることの『パラレル』の妙。

    天井から授業を覗く母親の存在を天井からの雫で気づかせる構成的なウマさと ズレ「ボケ」笑い。

  1. 紙コント「授業参観」

  2. 「お母さん、今日授業参観だよ。」わかった、わかった。

  3. おい、オマエのお母さんドレ?「え?」

  4. 「あれ、お母さんが来ていない。お母さんがいない。」

  5. 「こなかったんだぁ。」オイ作文を読みなさい。

  6. 「僕はお母さんみたいにカッコイイ忍者になりたい。」

  7. 「あっ、冷たい。何コレ?」

  8. 「あっ、お母さーん。」


    ------◆本筋02<順送り>≪設定はパラレル≫ 日照りで雨乞いの章。

    実は、この章は天丼オチありきの構成になっている。 具体的には10コマ目で村長の呼びかけで始まるが16のオチコマで涙と雨を間違う本筋01との「天丼」になるので 間のコマの舞台設定がどこになるのかが不安定でかなり「シュール」に仕上がっている。

    本筋01とのシュールな 「天丼」笑い。

  9. 紙コント「授業参観」

  10. 「村長。村が日照りで雨が降りません。雨乞いをしましょう。」

  11. オマエひとりでやれ。

  12. そうだ。そうだ。

  13. 「わかりました。」

  14. 「ムヒョ、ムヒョロロロ。ムヒョロロロ。」

  15. 「あっ、冷たい。雨が降ってきた。」

  16. とても可哀想。


    ------◆横筋01<順送り>≪設定はリアルのみ≫

  17. 紙コント「授業参観」

  18. 「今日は銭湯にきた。」大人400円でーす。

  19. 「あれ。シャワーが出ないです。」


    ------◆本筋03<逆送り>≪設定はリアル≫ 病院の受付けの章。

    天井設定から受付の窓に変化させる「キプロクオ」の妙。

    保険証と母子手帳を間違える 「あるある」オチ。

  20. 紙コント「授業参観」

  21. 「すいません、まだですか?頭が痛いんです。」順番、並んでください。

  22. 山田さーん、山田さーん。「はいはい。はいはい。」

  23. 保険証を出して下さい。「あっ、これです。」

  24. これ保険証じゃないぞ。「えー?」

  25. ちょっと早くしてよ。

  26. おまえ、それ母子手帳よ。

  27. 「お母さん、保険証ってゆったよ。」ああっ、ごめんごめん。

ありがとうございました。

以上ですね。

紙コント「授業参観」の構成は 【9ページ27コマ】-->【本筋3本+横筋1本の4章編成】-->【全体01分46秒(ネタ01分40秒)】≪1コマ約3.70秒≫

この作品も【通常型ウメ】さん特有の【ちょいサディズム】満載でパラレルを上手く取り込み 【マイナー調】ドラマが見える【物悲しさ】笑いのウメワールド全開に仕上がっています。

【初期型ウメ】さんの短いの作品では【荒削り】で剥き出しな才能が光っている作品が多いですが、30コマ近いこのあたりの作品から「紙コント」の特性に 対応した【技巧的】にも見せる作品になっていきます。



----『授業参観』 で味わう「パラレル」法則。



【ウメ】さんの「紙コント」では舞台設定の「パラレル」と「リアル」がフィリップ芸の特性と上手くマッチして それは【ウメワールド】形成に大きな役割を果たしていると『通常ウメ研究界』では言われています。

お笑いのテクニックを簡単に説明しておきます。 この概念は【ウメ】さん攻略以外にもよく使いますので『門外漢な分野の文章を偉そうに書きカタルシスで日頃の鬱憤を発散したい方』はバッチリ叩き込みをしておきましょう。
「パラレル」や「リアル」とは、 『設定要素』の事であり主に設定された世界観を指す。 現実世界の概念で物語が進行する『リアル』に対し非現実世界の概念が 存在する設定を『パラレル』という事になります。

「授業参観」本筋01 授業参観で作文の章。で言うと舞台設定は授業参観を行う学校であるのに、生徒の中に1人だけ忍者が紛れていて それを普通の日常としてこの世界は受け入れて物語が進みます。これは舞台≪学校≫が【リアル】であり登場人物≪忍者≫が【パラレル】 の複合型になります。

特に現代における笑いのメカニズムは【ズレ】が大きい役割を果たす為に芸人は口演の中で装置としての「パラレル」「リアル」を用いて 意図的に2つのバランスをズリ下げたり、または逆にズリ上げたりする事で笑いを生み出す手法を多く利用します。

図にすると



こういう感じになります。

以前のエントリーで述べた通りフィリップ芸では、特性により 口演ではなく画像により状況認識を素早く一定レベルへ到達が可能なため【複雑なリアルとパラレル構成】が可能となります。

リアルとパラレルにメタが交差する舞台を状況セリフなし画像無しでするとたとえば、

こういう風に叩きます。「パチッ」おい、やめろよ。文字を書いてるだけだろ! なにを!このばか。ばか言うものがばかだ。あほ。うんこたれ。やめたまえ!何をもめているんだい人間よ。うるさいお前もこうだ。「パチッ」 なんだ。止めに入ったものまでちょいサディズムとはいい度胸だ。表に出ろ。昆虫の分際でその言い草とは。いやだ。何を騒いでいるの?近所迷惑でしょ。まじめにこのエントリーを 読んでいる人だっているのよ。自重しなさい。ママーママーだってこいつが 叩くんだ。叩いてないだろ。文字で「パチッ」って書いただけだろ。パラレルに引っ張られるとは修行がたりんぞ綾小路。おいらは石川だよ。そして君はPSP-1000だ。この無機質やろう。 お前は今日から綾小路だ。いやだ。いやだ。もうききわけの無いやつだ。そんなやつはこうだ「パチッ」。おい1000、子供に暴力を振るうな。いいじゃないかPSP-2000。 まてまて3000、ちょいサディズムは教育的指導なんだよ。ああそうなお。ああそうだ。

こういった暗闇でアホの子の場面になってしまうのです。



----紙コント「授業参観」の見所と味わい



高度な鑑賞として、 今回は【通常型ウメ】さんの作品から「パラレル」と「リアル」を感じて製作の過程を考察しながら鑑賞して欲しいと思います。

なぜ、ここを「パラレル」にしたのか?それによりどういう効果を期待したのか?

ここを「リアル」と「パラレル」を組み合わせた理由はなんだろう。もし、ここが「パラレル」だけならどうちがうのだろうか?

【通常型ウメ】さんの「紙コント」のように評価の高いプロの芸人さんが作った作品というのは評価の高い絵画や建築と同じで小学生が図画工作で作った作品と違い 苦労のあとを感じる楽しみを味わえます。

どんなプロの世界でも芸術系は似たような感じだと思いますが恐らくお笑いなんかも

あらかじめ全体の筋を引いたあと、設定を細部まで落とし込み【ポイント】までの導線を何度も何度も繰り返して頭の中でシュミレートし、 仮でクラフトした次の段階で作品をここからまた練りこんでいきます。「このセリフは端折りすぎてるかな?」「ちょっとこのセリフは冗長すぎてリズムが悪い。」 など全体のバランスを何度も調整した後に

舞台で試します。ただプロの作品、演舞はココで終わりでなく、ここからが始まりで【高座百遍】ではないが 同じでそれ系の書籍を読むと古今東西、どんな時代でも本当のプロと呼ばれる方は終わりなき修正を続けるわけで、

我々は表面的な美を超えた精神のドグマ核に触れ脳髄の祝祭タイムを甘受すべく 作家の生きた証である「過程」から「パラレル」「リアル」を感じ取る必要があります。 そんな感じで紙コント「授業参観」を見るべきではないでしょうか?

「ムヒョ、ムヒョロロロ。ムヒョロロロ。」で雨乞いを行い 「シャル。シャルルル。ボドルルル。」でわかったつもりの顔をして難しいことを言いましょう。

そこには必ず感動を多様化する事で引き伸ばされた空間にうずくまる時間達を見出すでしょう。 兎にも角にも「ムヒョ、ムヒョロロロ。ムヒョロロロ。」と全力で 「シャル。シャルルル。ボドルルル。」と唱えましょう。

見所と味わいを踏まえた上で-->紙コント「授業参観」動画を見る



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