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2009-04-09

【現代芸人】と構成作家の「信頼」は『権威主義』を超えるか?2009_04_09_[THU], Do you think that Geinin's authoritarianism is right?



2009_04_09_[THU]



ハイタでおなじみな構成作家の【栗坂】さんが 「芸人さんのネタに作家がアドバイスする」という『ネタ見せ会』の構図 について社会心理学でいう【権威主義的行動】に【信頼】という要素を絡めてエントリーをあげておられ面白かったので【4つ】ほどの章分けして少し考察。


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  1. 【現代芸人】と『ネタ見せ』というパロ構図

  2. 【現代芸人】とプロの世界の『無知の知』

  3. 【現代芸人】との「信頼」は『権威主義』を超えるか?

  4. 【現代芸人】の世界にも『ロングテール』がやってきた!



  1. 【現代芸人】と『ネタ見せ』というパロ構図

    信頼される人柄について、ホントにしょうもないことなんですが 詳しく書きたいと思います。

    ネタ見せ会という会合がありまして、 たくさんの芸人さんのネタを観て、作家が意見を言わなくてはならない会合が あるわけでございます。

    そこに月1で行っているわけでございます。

    そのネタ見せ会の構図、「芸人さんのネタに作家がアドバイスする」  という構図に 若干の疑問を持っている状態です。

    いつも自問自答しながらやっています。

    ボクの持論では、芸人のネタに関してアドバイスできるのは 現時点でめちゃくちゃ売れている、そしてネタをやり続けている芸人だけだと思うんです。

    番組のオーディションでディレクターがアドバイスをするのはわかります。

    総合演出の意図を汲み取って、 「ウチの番組は今、こういうネタを求めているので、こうした方が良いですよ。」 というのはわかるんです。

    作家ってナニ?

    おおっ。深夜番組とかでパロ企画やってるやつのリアル『ネタ見せ』ですな。

    芸の素人がプロの芸人にダメ出しや指導するという 『ネタ見せ』の構図がお笑いで多用されている。



    『ネタ見せ』というパロ構図が ムチャ振りを含め笑いに昇華しているという事は、【栗坂】さんのような作り手側も演じ手の【芸人】側も この妙な構図へ面白さを見出している人が多いという事なんだろうな。と。

    そして本来ガクヤネタ的であり、その世界を知らない共通認識が無い我々視聴者も笑えるという事は現場の人にはよっぽど そういう事なんだろうなぁと想像できる。

    とうぜん、そういう構図に気づいていない提供側である業界人も沢山いるだろうけど、それはどこの世界や業界にも存在してる 感性の鈍い人や自分の四方4メートル以上には無関心な人という事で

    それでも存在しうる芸人の『ネタ見せ』は『顔見世』でもあるわけだから今後も深夜番組などのコントにおける 『ネタ見せ』というパロ構図は健在なんだろうなぁ。 とTVのこちら側から推察。

    おそらく一義的には、 直接的なオーディションという形式ではなくとも構成作家達のブッキングのストック要員候補という意味合いの要素が強いわけやから芸人側は必死やろしな。

    それにこういった構図というのは、観阿弥・世阿弥の時代からズーーート続いてて、当時の芸談集なんかを読むと所謂、寺社等に関わる興行ブローカー的な地域の有力者への 献身を後進へ説いたりしとるし。

    当時の芸人なんかは将軍も含めた権力者への【ネタ見せ】など芸事のあとは【素人である権力者】にダメ出しなどをくらったようだし、 その後は必ず宴会での相手が必須という男芸者的な役割を担っていたわけやしな。そして気に入られればスター。

    もちっろん、その【素人である権力者】の逆鱗に触れれば世阿弥のような者でも現実として佐渡へ『島流し』にされたわけやから。

    【芸人】にとっては権力の源である『キャスティングボード』を現代はTVやラジオの 構成作家等が大きく関わっている現実を前にしたら

    プロの芸人ではない【構成作家】がプロの【芸人】ダメ出し。というこの妙な構図に面白さを見出す事が可能なわけや。


  2. 【現代芸人】とプロの世界の『無知の知』

    ボクの作家になった動機なんて「表には立ちたくないけどお笑いは大好き」 なわけです。

    そんなヤツが芸人にアドバイス?はぁ?

    オマエ舞台にも立ったことないやろ?ナニがわかんねん。 って感じじゃないですか。

    ボクがもし芸人でも、知らない作家に「こうした方が良いんじゃない?」 なんて言われたら、「誰やねん」という感想だろうし。

    これは、プロが存在する世界には必ずあるよね。

    オイチャンは【ガッチリブルー】の前は、企画や不動産屋とかで働いてたんだけど どんな事でもプロでやっていくってのはシンドイってのを働き出してから知った。

    遣り始めの頃は頭のシュミレーションで『余裕でやれる』とか思ってても実際にプロとしてお客様に お金を頂きながら業務をするってのは中に入ってみないとわからない事が山ほどあって、 ビギナーズラックも絶対に長くは続かない。

    自分が全く上手くできない事をヤスヤスとやってしまうモンスター。業界の外や川下の末端からだと見えない凄いヤツの存在に気づくのもパターンと存在していて。

    その多く存在している外からは見えない現象パターンというのは、【ガッチリブルー】な職場にも当然あるわけでその『無知の知』的な真理 に触れると何事に対してもプロに対する敬意というかそういう気持ちが 自然に芽生えてくる。

    だから、いい歳をしてリアル世界で相手の職業に一定の最低限な敬意を払えない人は
    (01)そういう経験をした事がない。

    (02)そういう経験をしても認識できない。

    という どちらかのタイプなわけだから会話の取捨はそれを意識して喋る事になる。

    プロ意識をちゃんと持ってる芸人なら、

    知らない作家に「こうした方が良いんじゃない?」 なんて言われたら、「誰やねん」って確実に心の中で思うやろうな。

    そやけど、プロ意識をちゃんと持ってる芸人なら、絶対にそれは声に出さんと思う。 現在は弱者である売れていない芸人というポジショニングである自分を有利な場所に運べるかという事だろうから。

    なぜなら今は無名でも、というかどんな『構成作家』でも少しの例外を除いて殆どが出だしは無名で実績を重ねて名が通る『構成作家』になるわけで、

    芸人の世界だけでなく、 どんな業界でもそういうトータルでモノを見れない人間ほど現状における上下関係で全てとしてしまうから取引業者を苛めてピンチになった時に後々首を絞められるわな。

    芸はソコソコでも ADをいつまでもADだとしか認識できないトータルでモノを見れなかった芸人は、そのADがディレクターとなりプロディウサーとなれば逆に自分が首を絞められるわけで。

    これらは全てどんな業界でもあるから、 きっと本物のプロ意識持ってる芸人ならプロの芸人に対してダメ出しする無名な構成作家に「誰やねん」って確実に心の中で思いながらも、 もっと遠くを見てコウベを垂れてる。

    そんで、それ以外のパターンである
    (01)上にはペコペコ、カメラ・音声・道具、ADや売れてない構成作家には王様気取りという、いつまでも手前ばっかり見て遠くへ視界を移せない芸人。

    (02)芸の素人である構成作家等のアドバイスを全て信じ込み自分を失くしてしまった芸人。

    らは芸能ドライビングという運転中に一発屋とか実質廃業などという『物損事故』パターンを踏むわけやな。コレってどこの業界でも一緒やな。


  3. 【現代芸人】との「信頼」は『権威主義』を超えるか?

    一方、「こうしたらウケるようになる」という正解は絶対にあると思うんです。

    ボクは。 「笑いは人それぞれ」という言葉が嫌いなもんで。

    これは極論ですが、 仮に、まだ無名の超天才作家が「正解」を言ったとしましょう。

    「こうした方が良いんじゃないですか?」という、それを受け入れれば100%ウケる正解アドバイスを。

    でも、その意見が正解と証明されるのは、 芸人さんが受け入れて、舞台でやって、ウケて、初めて正解なわけです。

    知らない天才が言っても「誰やねん」で終了。舞台での答え合わせまで行きません。

    この正解を、仮に 尊敬する超売れっ子作家 から言われたら、芸人さんもそのアドバイスを受けいれ、すぐ正解が立証されるわけです。 その差はナンだ!

    信頼度だ!

    超天才作家でも、信頼が無ければ全くの無力なわけです。

    逆にボクみたいなもんでも、信頼関係が築けている芸人さんの場合は、すごく意義のある話し合いができます。

    意思決定において『超売れっ子作家』の意見を受け入れるという

    心理学でいう【権威主義】効果やね。

    これもドコの業界でもあるよね。いくら法律に詳しくても、いくら医術に明るくても、有資格者じゃないと社会的にはもちろん心理的にも ゆだねる事ができないという国家が知識を裏打ちする制度に乗った状態。

    あえて医師免許のない【ブラックジャック】に手術を依頼するクライアントの心理的要因は、彼の腕を「信頼」している。という一点なわけだけども

    その「信頼」という心理的状況に依頼側が成る為には【権威主義】を超える状況証拠≪認識しうる≫が必要なわけで

    ただ単に認識しうる状況証拠が無い「盲目」という事を「信頼」と呼ぶのは【愛は絶対である】というぐらい甘美であるけども通常の愛と同じく反証が目の前に現れて 蜜月時の特殊状態であった事を認識すると「憎悪」に変わるわけだからプロであるなら「盲目」という行為というのは長期的には危険な感性 だと個人的には思ってる。

    もちろん、どんな業界でも「無知」であるニューカマーなら「盲信」は基本だけども、 少なくともプロと本人が認識しているレベルにある人との間でリレーションシップを築くのは情報提供側が気づかなくても 需要側は何らかの裏づけを自分なりの分析で認識しているからだと思う。とうぜんその中にはリスクも認識しながら。

    つまり、プロ同士なら「信頼」というのはリスクがある事を互いが認識してる前提条件は絶対に必要だけどね。長くリレーションシップを続けるためには。

    「絶対」という正解というのは共通認識なわけで。

    イチローのいる野球などのスポーツな世界は、様々なエクセレントであるという基準がはっきりしとるけど

    古典のある芸人と違い階級制度さえない≪関西の落語会は現在明確な階級制度を諸事情で置いていないようだが格というものが存在している。≫【現代芸人】がいる 芸能界という世界は、

    明確な技量を測定する基準が皆無なわけで

    あえて【現代芸人】を測るバロメーターと言うのであれば、それが良い悪いは別にして【視聴率】という事であり、視聴率が取れる事がエクセレントであり

    【現代芸人】の「芸の嵩」を測る目安になっとるわけやからオモロイな。


  4. 【現代芸人】の世界にも『ロングテール』がやってきた!

    本当におもしろい意見なら知らない人の意見でも聞けるのではないか? なんて思うかもしれないが、 それは机上の空論。

    それはアドバイスの受け手のアタマの範疇にあった既存の意見にすぎない。

    センスが同レベルなだけで決して正解ではない。

    芸人さんは「自分のお笑い論」に自信を持った人ばかりであり、 逆に知らない人の、自分が同意できない意見を聞き入れる芸人さんは、お笑いの頂点には立てない。

    作家と芸人の繋がり、それは信頼関係の他無し。

    【現代芸人】が「自分のお笑い論」を浸透化する作業には様々なメディアという媒体を通じないと現在では当然のことながら陽の目を見る事無く終了していく。

    それは【現代芸人】がどうあがいてもヒトリではどうにもならず他者の力を借りる事になる。ネット以前は【紙媒体】から主役を奪った【電波媒体】が大きな担い手であり 芸人置屋である芸能事務所にとって【電波媒体】の攻略が最大の勢力拡大の要となっていた。そしてマダマダ【電波媒体】が最大の媒体である事は全く変わらないが 次に来る【ネット媒体】の比率がここ何年かで飛躍的に増してきている。

    経営戦略で言う「外的要因」なわけだけども。

    ネット時代だから表に出てきた象徴的存在である【鳥居みゆき】さんの例を見るにつけ【現代芸人】にあまたチャンスが存在する時代がきたなぁと。 視聴者としても凄く面白い時代だ。

    芸人の世界にも【街の本屋】から【アマゾン】への変化。

    つまり『芸人の世界にもロングテールがやってきた』のだ。

    芸人【鳥居みゆき】という商品も ネット時代以前の「外的要因」では構造的にマスにのらなかったであろう事を鑑みると 旧時代のような【画一性】を最重視しなくとも多チャンネルが特殊な芸域を捕らえ始めた。という事だと思う。

    つまり、何が言いたいのかというと

    もし【街の本屋】から【アマゾン】への変化と同じく『芸人の世界にもロングテールがやってきた』と仮定するならば【現代芸人】という商品も次に来る波を置き換えるなどして 擬似的に予測ができる。という事だ。

    もちろん、様々な方面へ変化をもたらすわけだけどその中でも提供側≪芸人の事務所≫にスポットを当てると
    (01)【タギング】--事務所≪芸人の≫が提供する芸人を構造化(アノテーション)してキャッチとリターン率を向上させる。 つまり『ゴレンジャー』のように集合体としての個別化を進めるという事。

    (02)【ポータルサイト】-- 事務所≪芸人の≫が提供するサービス≪芸人インフォやブログ、動画等≫を増やした上でワンストップ化しリレーションでハロー効果を起こす。 つまり『YAHOO』のようにグループサイトやコンテンツを集合させて滞在時間を増やし他に流れるトラフィックを減少させる事。

    (03)【レコメンデーション】--事務所≪芸人の≫が提供する芸人のファンを囲い込み物販に繋げていく。 つまり『アマゾン』のように最終的にはファンの意見や購買動向などもデータマイニングして顧客満足度を向上させていく事。

    たぶん、こういう事が進んでいくと思う。 実際に大手の芸能事務所はそういう取り組みを既に色々試行錯誤しながら始めてるようなのでどういう方向に行くのか観察しながら今回とは別のエントリーで ネット時代における芸能事務所の戦略をオイチャンの予想も交えて考察していこうと思う。

    特に大手よりも小さな芸能事務所ほどこういう『弱者の戦略』に対応した攻めが効く時代に突入してきたという事なんだろう。

    まぁ。教科書どうりならそうなんやけどな。

    御主人様がヒトツ大きく見落としとるとこがあるんや。

    それは 経営戦略で言う『弱者な事務所』であるならば特にこういったネット時代のロングテールを見抜き『強者である大手芸能事務所』と差別化する作業が必要になって来るんだろうけど、

    えてして星の数以上に存在してるであろう「弱者である芸能事務所」ほど旧態ぜんとしとるわけや。

    広告を打って興行という旧態サイクルの中でしかモノを認識できないトップマネジメント部しかない『弱者な事務所』はネットを広告を打つための便利なツールぐらいしか 発展していけないから芸人の掲示板やMIXIのコミュに「宣伝、失礼します。」から始まる定型文を貼り付けるのが関の山やで。

    もちろん、そういう広告活動も興行における動員には必要なんやろうけどそれは本来ガワを整えた後に二次的に必要な事であるという事を 認識してるのは大手芸能事務所の マネジメント部ぐらいなわけや。個別の名前は挙げないけども大手の芸能事務所なんかはガワの構築の為にネットにおける戦略を手探りで進めてる。

    だけど『弱者な事務所』は そういう戦略や企画に明るい実行力のある人材も存在せず、稀に存在してもその能力を見抜く力、適材適所に振り分ける力がその弱小事務所のトップマネジメント部に存在せず能力の飼い殺し状態。

    結局は『弱者な事務所』ほど芸人の個性や芸力だけを頼りにする【街の本屋】から抜け出せないのが常やと思う。

    そんで『強者である大手芸能事務所』のマネジメント部はトップだけでなく助言するミドル・ロワースタッフも含め優秀であったりするから、こういう時代に入るとホントは 『弱者な芸能事務所』にチャンスであっても結果として益々大手と弱小との差が開いたりが現実や。

    こういう部分は芸能界だけじゃなくどの世界でも同じなんだよね。

    マネジメント無しで存在などしないのだから弱者は弱者たる所以があるから弱者なのであって。 そしてそういう能力の欠如したトップマネジメント部の言い訳はどの世界でも『資金不足』等という見えない敵へ責任転嫁。

    「ちゃうちゃう。あんたの能力と勇気不足や。」と

    ロワー、ミドルマネジメント部は思ってても王様が裸であるとは誰も言えない。

    現場でオイチャンのように汚れた作業服を着たイチ作業員として小奇麗な服を着たマネジメント達を 俯瞰して見てるとそういった現象さえ楽しいけども。


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