2009_03_10_[TUE]

今年【戸川純】さんは、芸能生活30周年を迎えますが今から20年ほど前の1988年に写真集を出されています。【戸川純】さん当時28歳。
そうなんです。
オイチャンが観察している女芸人【鳥居みゆき】さんと同じ28歳の時に撮りおろされた写真集という事になり見比べると色々考察できたりするのです。
そうなんです。
オイチャンが観察している女芸人【鳥居みゆき】さんと同じ28歳の時に撮りおろされた写真集という事になり見比べると色々考察できたりするのです。
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白いパジャマ着のようなカッターシャツにボサボサの髪。
目は見開き狂気が潜む。
そして手には刃物。


コレらは早すぎな天才【戸川純】さんが現在の【鳥居みゆき】さんと 同じ年齢(28歳)の時にとったコンセプト写真集である戸川純―Jun Togawa as only a lump of meat (fukkan.com) (単行本)の中のワンショットだ。≪増補版≫
言論による商品紹介の為の従としての画像引用の範囲を超えない程度の画質であと数枚。



このまさしくヒットエンドラーーン。20年前の【戸川純】さんである。
これら写真集の中にある文章は当然だが、当時28歳の彼女が全てのコンセプトを絵コンテから起こして作成し スタジオの照明からセットまで全てプロディウス。スタイリストからヘヤ&メイクにいたるまで自らが行い 作られた作品。
「生きる」を死を使って表現した作品
として評価が高かった20年前の写真集である。


---ライブ全体が葬儀をモチーフにしていて、コントの中でも登場人物が死んでしまうネタが多かったですね。これはひょっとすると、鳥居さんの中の死への願望を表しているのでしょうか?
「いえ、むしろ逆です。生への願望です。私のファンの人で『私も病気なんです』って言ってくる人がいるんですけど、そういう人が例えば『死にたい』とか思ってるときに、『がんばれよ』って気安く言ってもらいたくないと思うんですよ。
私もそうだから、わかるんです。そんなときに私のネタを見てほしいんです。
『やだなー、全部ダメだー』って思って励まされたくないようなときに、もう一層ちょっと下の部分に触れると見えてくるものがあるんです。
だから、私のコントは必ず誰かしら死ぬんです。でも、それは死を侮辱しているわけじゃなく、生きたいという願望なんです。死をもって生を知るんです」
≪ 鳥居みゆき激白「人が死ぬコントは"生への願望"なんです」 : (取材・文=ラリー遠田/撮影=田中まこと)≫
「いえ、むしろ逆です。生への願望です。私のファンの人で『私も病気なんです』って言ってくる人がいるんですけど、そういう人が例えば『死にたい』とか思ってるときに、『がんばれよ』って気安く言ってもらいたくないと思うんですよ。
私もそうだから、わかるんです。そんなときに私のネタを見てほしいんです。
『やだなー、全部ダメだー』って思って励まされたくないようなときに、もう一層ちょっと下の部分に触れると見えてくるものがあるんです。
だから、私のコントは必ず誰かしら死ぬんです。でも、それは死を侮辱しているわけじゃなく、生きたいという願望なんです。死をもって生を知るんです」
≪ 鳥居みゆき激白「人が死ぬコントは"生への願望"なんです」 : (取材・文=ラリー遠田/撮影=田中まこと)≫
そして再び20年前の【戸川純】さんの「生命」論から引用。
---生命
死と直面した刹那、人は生を生々しく実感する。
突然、自分に向かってとび出してきた車に「死にたくない」と瞬間的に本能が反応する。
また、意識的に死と正面きって向かい合った時、急に五感が冴える。
鳥の声、車の音、心臓の鼓動、吸う息、吐く息、木々の緑色の鮮やか。
目もつぶれんばかりの陽の光。
≪ 「生命」 : 戸川純―Jun Togawa as only a lump of meat≫
死と直面した刹那、人は生を生々しく実感する。
突然、自分に向かってとび出してきた車に「死にたくない」と瞬間的に本能が反応する。
また、意識的に死と正面きって向かい合った時、急に五感が冴える。
鳥の声、車の音、心臓の鼓動、吸う息、吐く息、木々の緑色の鮮やか。
目もつぶれんばかりの陽の光。
≪ 「生命」 : 戸川純―Jun Togawa as only a lump of meat≫
【鳥居みゆき】さんが言おうとしている事を【戸川純】さんは20年まえに
「死と直面した刹那、人は生を生々しく実感する。」という最初の一行で現してしまう。

【戸川純】は現在も様々なところで様々なアーティストからリスペクトされとるけど、 本来【戸川純】はもっと評価されるべきアーティストやろうからな。

まぁ、あんまり世間の人はパンクやニューウエーブとか興味ないだろうけど日本の近代POPカルチャーを語る上で【戸川純】は絶対に外せない人だからね。
だけど本当の意味での彼女の再評価は歴史に変わるまで待たないとダメなんだろうなぁ。と。 まぁ、彼女自体はもちろんそんな事はいつものように興味が無いだろうけど。
そんなオイチャンが【戸川純】的なコンセプトでお笑いをやる【鳥居みゆき】さんを賢いな。と思ったのはちゃんと 【鳥居みゆき】さんはインタビューなんかの記事で自ら【戸川純】さんへのリスペクトを明言している事。
なぜ、自分からリスペクトを行う事が利巧かというと前回の【戸川純】さんの引用をもう一度、
---当時はニナ・ハーゲンを引き合いに出されていましたよね。
ニナ・ハーゲンを聴く前からファルセットと地声だったんですよ。よくニナ・ハーゲン好き?って聞かれるから、 一応聴いてみようと思って聴いたわけ。
そしたら「これは似てると言われるな、でもうますぎる」と思って、こういう声でやっているのは私だけだと思ってたんだけど、 「そりゃ世界は広いからドイツにもいてもおかしくないよな」って。
実際聴いて好きになったから、それからはあえて影響を受けてるって自分から言おうと思ったんですよ。
実際は影響ではないんだけど、影響ではありませんなんていったら「んなこと言っちゃって」とか、言われちゃうでしょ? どうせ。
だから影響受けましたと言ったほうが頭いいかなと思って、ニナ・ハーゲンが好きですって自分から言ってた。
≪ 【ナイロン100パーセント】 : 【証言】戸川純--ゲルニカ時代のこと≫
ニナ・ハーゲンを聴く前からファルセットと地声だったんですよ。よくニナ・ハーゲン好き?って聞かれるから、 一応聴いてみようと思って聴いたわけ。
そしたら「これは似てると言われるな、でもうますぎる」と思って、こういう声でやっているのは私だけだと思ってたんだけど、 「そりゃ世界は広いからドイツにもいてもおかしくないよな」って。
実際聴いて好きになったから、それからはあえて影響を受けてるって自分から言おうと思ったんですよ。
実際は影響ではないんだけど、影響ではありませんなんていったら「んなこと言っちゃって」とか、言われちゃうでしょ? どうせ。
だから影響受けましたと言ったほうが頭いいかなと思って、ニナ・ハーゲンが好きですって自分から言ってた。
≪ 【ナイロン100パーセント】 : 【証言】戸川純--ゲルニカ時代のこと≫
これはオイチャンの推測なんだけど、ニナ・ハーゲン好き?って聞かれた当時の【戸川純】さんと【鳥居みゆき】さんって よくにてるんじゃないかなぁ。と。
別に【鳥居みゆき】さんは【戸川純】さんとコンセプトや匂いを似せようとして芸風を作っていたのじゃなくて≪実際、中身はぜんぜん違うし≫、 自分がやりたい事を既に圧倒的才能でやっている【戸川純】という人がいて、きっと似てるって言われるだろうなぁ。と。
『だから影響受けましたと言ったほうが頭いいかなと思って、戸川純が好きですって自分から言ってた。』 みたいな。
もちろん本当に好きなんだろうけど。外野から言われる前に、あえて自分から言うのが利口だなぁ。とオイチャンは思うのです。

好き嫌いは嗜好のもんだいやから音楽シーンなサブカル好きでも【戸川純】の事を好きじゃないヤツはおるやろうけど、 好き嫌いと【戸川純】がその界隈に残してきた功績とは別やからな。
サブカルシーンにおいて【戸川純】を否定するヤツはワシからしたら無知なだけやで。

特に【戸川純】さんの切れ味抜群の言語感覚な【詩集】はどんなパターンで攻めてくるのかも含めて楽しみなのです。
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