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2008-09-14

チェルヌイシェフスキー『何をなすべきか』 Nikolai Chernyshevsky - What is to be Done? (Что делать).



2008_09_14_[SUN]


今週は19世紀のロシア人評論家としても有名な作家、 ニコライ・チェルヌイシェフスキーЧернышевский, Николай Гаврилович, Nikolai Chernyshevsky≫(July 12, 1828 - October 17, 1889) の【何をなすべきか】を読んだ。というか読み中。

とか言いながら名前は聞いた事があったが著作を読むのは初めて≪もちろん翻訳モノだけど≫のチェルヌイシェフスキー。

最近、といっても今年に入ってからだけど【ロシア共産主義とはなんだったのか?】 とか【いわゆる東欧的な】という意味を意識しながら ネットでロシア文学・思想系のこんなのあんなのの評論を読んだり、改めて図書館でロシア人作家の小説を借りてきたり、ロシアや東欧関連のブログをウオッチしたり、【米原万里】などのエッセイを読み返している。

すると今までぼんやりとしか見えてこなかった自分達からは 奇妙キテレツにうつる 【ロシアの独善的主義】 が我々からみた異文化に根ざしたもうひとつの世界からの見え方の結果であるという理解が可能になってきた。 ≪ロシア文学を通じてよく言われるモラル感覚の純粋性追求がドストエフスキー以降も含めて。≫ まだ感覚的であるのでうまく言語としては操れないけど海馬で消化できるようになってきたので今後ちょっと楽しみだ。

何をなすべきか -- チェルヌイシェーフスキイ

≪あらすじ≫母親の強いる富裕な青年との結婚を拒んだヴェーラは,医学生ロプーホフを夫に選び家を出る.自分と同様に貧しい女性を助けるために裁縫店を開いた彼女に新しい恋が芽生える.婦人の解放,恋愛と結婚,共同労働の組織,不幸な人々の救済と教育の問題などの解決を求める「新しい人々」の姿を描く,ロシア文学最初の社会主義的空想小説.

ヒロインの【ヴェーラ】に新しい恋が芽生えると医学生【ロプーホフ】は偽装自殺を行ってアメリカに渡り奴隷解放運動に 身を投じるのですがこのくだりでも王道をみせるなぁ。と。これが日本なんかの東洋仏教文化圏≪平安文学や草子なんかも≫だと【ヴェーラ】の性≪さが≫ としての淫靡性や情念を描こうとする傾向があり、またそうすることで書き手はその中に人間をみようとするし読者もそれを求めていたりする。

一方、正教が土着している文化圏≪清教徒の緋文字も似た感じだ≫には過程での【純粋性の力強さ】に趣がおかれ≪ざっくりだが≫この小説もそれは貫かれる。 ロシア映画独特のニヒリズムと混在するヒロインの描かれ方にいつもなにか違和感があったのだがこういうことだったのだ。

やはり、読んでみないとわからない事は多い。まぁ未来から見ればこれもまた【わかったつもり】だし、 その【気づき】というのは現実世界に生きる我々の日常生活では全く意味を成さないんだけどね。

だけど【カラマーゾフの兄弟】を初めて読んだ20代当時は全く気にも留めなかった【ロシアの司法制度】を自分が全く知らないで読んでいることに違和感を覚えるような傾向はいいことだと思う。 だって読めば読むほど自分の【広大なる無知】を大いに気づかされ自分で自分を笑えるんだから。私達のさほど刺激的でもない生活にこんな愉快な事ってある?

なにはともあれ、この『何をなすべきか』で一番面白かったのは、ようやく『地下室の手記』がこれをパロッたという意味がわかったことだ。



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